かげ‐の‐まい【陰の舞】
《見る人のいない所で舞うことの意から》骨折りがいのないこと。〈和英語林集成〉
かげ‐の‐やまい【影の病】
「影の煩い」に同じ。
かげ‐の‐わずらい【影の煩ひ】
熱病の一種。病人の姿が二人に見えて、どちらが本人かわからなくなるというもの。離魂病。影の病(やまい)。「十七君(かこひ)の女郎に—とりつきけるを」〈浮・敗毒散・五〉
かげ‐ばら【陰腹】
人形浄瑠璃や歌舞伎で、登場人物が観客に見えないところで切腹したのを隠して現れ、苦痛をこらえながら心中をあかす演技や場面。「新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)」の園部邸合腹(三人笑い)の段など。
かげ‐ばり【影貼り】
日本画や友禅染などで、図柄の輪郭内に他の色が入らないように、礬水(どうさ)引きの紙を切り抜いて輪郭内にはる方法。縁蓋(えんぶた)。
かげ‐ひなた【陰日向】
1 日の当たらない所と日の当たる所。 2 人の見ている所と見ていない所とで言動が変わること。「—なく働く」 3 表に出たり裏にまわったりすること。「—になって助ける」
かげ‐び【陰日】
節日(せちにち)の翌日や、忌日の異称。
かげ‐ふじ【影富士】
湖水などの水面に映って見える富士山の姿。さかさ富士。
かげ‐ふみ【影踏み】
子供の遊戯の一。鬼が、仲間の影法師を踏むと、踏まれた者が次の鬼になる。
影(かげ)踏(ふ)むばかり
影を踏んでしまいそうなほど、きわめて近いことをたとえて言う。