かわら‐でら【川原寺】
奈良県高市郡明日香(あすか)村にある真言宗豊山派の寺。山号は仏陀山。創建は奈良時代以前。斉明天皇の川原宮あとに建てられたという。大宝(701〜704)ごろに栄えたが、平安時代以降は荒廃した。河原...
かわら‐なでしこ【河原撫子】
ナデシコの別名。河原に多いのでいう。
かわら‐にんぎょう【瓦人形】
土焼きの人形。伏見人形・今戸人形・古賀人形など。
かわら‐にんじん【河原人参】
キク科の多年草。砂地や荒れ地にみられ、葉はニンジンの葉に似る。地上部を漢方で青蒿(せいこう)といい、熱病・皮膚病に用いる。中国から薬用に輸入したものが帰化したという。
かわら‐の‐いん【河原院】
源融(みなもとのとおる)の別荘。京都六条坊門の南、万里小路(までのこうじ)の東にあった。奥州塩釜の景を模して庭をつくり、海水を運び込んで塩焼きを楽しんだと伝えられる。その没後、宇多法皇の所有とな...
かわら‐の‐まつ【瓦の松】
《白居易「新楽府・驪宮高」の「牆に衣有り、瓦に松有り」から》屋根瓦の上に生えた松。古びた家の形容にいう。「古郷の垣穂の蔦(つた)も色づきて—に秋風ぞ吹く」〈新後拾遺・秋下〉 [補説]原詩の「松」...
かわら‐の‐まど【瓦の窓】
1 土を焼き固めてつくった窓。 2 貧者や隠者の住居。また、そこに住む人。「—、柴の庵(いほり)の言の葉をも、…漏らすことなし」〈千載・序〉
かわら‐ははこ【河原母子】
キク科の多年草。河原の砂地に生える。高さ30〜50センチ。葉は細く、裏面に白毛が多い。夏、白色の苞(ほう)をもつ黄色の小花をつける。かわらほうこ。
かわら‐ばった【河原蝗虫】
バッタ科の昆虫。体長2.5〜3.5センチ。河原にすみ、体は青みを帯びた灰色で、小石の色に似る。後ろ翅(ばね)は青色で、飛ぶとよく目立つ。
かわら‐ばと【河原鳩】
ハト科の鳥。ドバトや伝書鳩の原種。全体に灰青色で、翼に2本、尾に1本の黒い帯がある。ヨーロッパからインド・アフリカ北部にかけて分布し、崖や岩山にすむ。日本にはいない。