ゆくみず‐の【行く水の】
[枕]水の流れ去るさまから、「過ぐ」「とどめかぬ」にかかる。「—過ぎにし妹(いも)が形見とそ来(こ)し」〈万・一七九七〉 「玉藻なすなびきこい伏し—留(とど)めかねつと」〈万・四二一四〉
よさの【与謝野】
姓氏の一。 [補説]「与謝野」姓の人物与謝野晶子(よさのあきこ)与謝野鉄幹(よさのてっかん)与謝野寛(よさのひろし)
世(よ)に似(に)◦ず
世間に比べるものがない。世に類がない。「かぐや姫、かたちの—◦ずめでたきことを」〈竹取〉
よし‐な・い【由無い】
[形][文]よしな・し[ク] 1 そうするいわれがない。理由がない。「—・い言い分を繰り返す」 2 そのかいがない。つまらない。くだらない。「—・い長話」「—・い人に組みしたのが運のつきだと」〈...
ゆがしじろん【瑜伽師地論】
大乗論書。漢訳では弥勒(みろく)説とし、チベット訳では無著(むじゃく)著とする。4世紀ころ成立。玄奘(げんじょう)訳100巻が有名。瑜伽行の実践を詳説し、唯識中道の理に悟入すべきことを説くもの。...
よそよそ‐し・い【余所余所しい】
[形][文]よそよそ・し[シク] 1 隔てがましく冷淡である。親しみがない。他人行儀である。「—・い態度をとる」「わざと—・くする」 2 無関係である。「あなうたて、いと—・しきことをも知らせ給...
ゆき【雪】
地歌・箏曲(そうきょく)。流石庵羽積(りゅうせきあんはずみ)作詞、峰崎勾当(みねざきこうとう)作曲。天明・寛政(1781〜1801)ごろ成立。曲中の合(あい)の手は「雪の手」とよばれ、雪を象徴...
ゆう‐どう【有道】
《「ゆうとう」とも》正しい道にかなっていること。正しい道にかなった行いをすること。また、その人。「左衛門佐殿は—のきこえましませば」〈古活字本平治・中〉
よもぎ‐もち【蓬餅】
ヨモギの若葉を灰汁抜(あくぬ)きしてからつきこんで作った餅。草餅。《季 春》「掌中の珠とまろめて—/かな女」
やま‐びと【山人】
1 山に住む人。山で働く人。きこりや炭焼きなど。 2 仙人。神仙。「—にもの聞こえむといふ人あり」〈堤・花桜をる少将〉