きさい‐の‐みや【后の宮】
1 「きさきのみや1」に同じ。「二条の—にて白き大袿(おほうちき)を賜はりて」〈後撰・春上・詞書〉 2 「きさきのみや2」に同じ。「—、悩ましげにおはしますとて」〈源・宿木〉
きさい‐ばら【后腹】
「きさきばら」に同じ。「—のは、いづれともなく気高く清げにおはします中にも」〈源・匂宮〉
きさい‐ぶんがく【記載文学】
文字で書き記された文学。→口承文学
きさかた【象潟】
秋田県にかほ市の地名。旧町名。日本海に面する。もとは入り江で、八十八潟九十九島と形容される景勝地であったが、文化元年(1804)の地震で陸地化し、現在は水田。→にかほ[歌枕]「さすらふる我が身に...
きさ‐がい【象貝】
キサガイ科の二枚貝。殻長2センチくらい。貝殻は前後によくふくらんでハート形をし、黄白色。本州中部以南の浅海の砂底にすむ。
きさき【后/妃】
1 天皇の正妻。皇后および中宮。また、皇太后や後宮(こうきゅう)の女御(にょうご)・更衣(こうい)などをいう場合もある。 2 王侯貴族の妻。
き‐さき【気先】
気力の発するところ。気勢。「—をくじく」
き‐さき【機先】
1 前兆。前触れ。「入込吉日今参り、奴とお針の—もよし」〈浄・亀山噺〉 2 「きせん(機先)」に同じ。
きさき‐がね【后がね】
《「がね」は接尾語》将来、后になるはずの人。后の候補者。「かういふ幸ひ人の腹の—こそまた追ひすがひぬれ」〈源・少女〉
きさき‐の‐みや【后の宮】
1 皇后の住居。また、その宮殿。きさいのみや。「—に宴し給ふ」〈北野本天武紀〉 2 皇后・中宮の敬称。きさいのみや。「—、日頃ただにもおはしまさぬを」〈栄花・月の宴〉