くさ‐ぶえ【草笛】
草の葉や麦などの茎を口にあて、笛のように吹いて鳴らすもの。《季 夏》「友だちのなき—を鳴らしけり/風生」
くさ‐ぶか・い【草深い】
[形][文]くさぶか・し[ク] 1 草が生い茂っているさま。「—・い山道」 2 いかにも田舎めいている。ひなびている。「—・い山里」
くさぶか‐の【草深野】
草の生い茂っている野原。草深い野。「たまきはる宇智の大野に馬並(な)めて朝踏ますらむその—」〈万・四〉
くさぶか‐ゆり【草深百合】
草深い所に咲いているユリ。「道の辺(へ)の—の花咲(ゑ)みに笑みしがからに妻と言ふべしや」〈万・一二五七〉
くさ‐ぶき【草葺き】
茅(かや)・葦(あし)・藁(わら)などで屋根を葺くこと。また、その屋根。
くさ‐ぶし【草臥し】
1 鹿などが草の上に寝ること。また、その場所。「野分(のわき)せし小野の—あれはてて深山に深きさを鹿の声」〈新古今・秋下〉 2 山野に野宿すること。旅寝。「旅衣野ぢの—寒けきに風も同じく夕ゐせよ...