くす‐の‐き【樟/楠】
クスノキ科の常緑高木。暖地に自生し、高さ約20メートルにもなり、長命。葉は卵形で表面につやがある。5月ごろ、黄白色の小花を密生し、実は熟すと黒色。全体に香りがあり、樟脳(しょうのう)をとる。クス...
くすのき【楠木/楠】
姓氏の一。橘諸兄(たちばなのもろえ)の子孫と称する。河内(かわち)の土豪で、正成(まさしげ)以来名をあげた家系。 [補説]「楠木」姓の人物楠木正成(くすのきまさしげ)楠木正季(くすのきまさすえ)...
くすのき‐がくもん【楠学問】
《クスノキは、生長は遅いが大木となるところから》ゆっくりだが堅実に成長し、大成する学問。⇔梅の木学問。
くすのき‐ぶんげん【楠分限】
《クスノキは生長は遅いが大木となり、その根元がしっかりしているところから》長い年月の間に小利を積み重ねて、確実に資産を殖やした金持ち。⇔梅の木分限。
くすのき‐りゅう【楠木流】
近世、楠木正成を流祖と称した兵法の流派。正成流。
くすのきりゅうはなみのまくばり【樟紀流花見幕張】
歌舞伎狂言。時代物。7幕。河竹黙阿弥作。明治3年(1870)東京守田座初演。由井正雪・丸橋忠弥らが起こした慶安の変を題材にしたもの。別名題「慶安太平記」。通称「丸橋忠弥」。
くすば・し【奇ばし】
[形シク]珍しい。不思議である。「古にありけるわざの—・しきことと言ひ継ぐ」〈万・四二一一〉
くす・ぶ【燻ぶ】
[動バ下二]「くすべる」の文語形。
くすぶ・る【燻ぶる】
[動ラ五(四)] 1 物がよく燃えないで、煙ばかりを出す。「生木が—・る」「焼け跡が—・る」 2 煙のすすで黒くなる。すすける。「天井が—・る」 3 争い事などが表に現れずに、また、完全に解決し...
クスプハン‐おうきゅう【クスプハン王宮】
《Keraton Kasepuhan》インドネシア、ジャワ島西部の都市チレボンにあるスルターンの王宮。15世紀半ばにスンダ、ジャワ、アラブ、オランダ、中国などの影響を受けた様式で建造。現在は博物...