鐘(かね)に恨(うら)みは数数(かずかず)ござる
長唄「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」の一節。恋慕の相手、僧安珍を隠した鐘に対する清姫の恨みをいうくだりの「鐘」に「金」をかけて「金に恨みは」と語呂合わせに用い、金銭に対する恨...
かいどう‐くだり【海道下り】
1 昔、京都から東海道を通って東国に旅をしたこと。あずまくだり。 2 中世歌謡の一群。叙情的な歌の中に、東海道を京都から東国へ下る道中の地名・景物を詠み込んだもの。閑吟集などに所収。 3 狂言小...
じおう‐せん【地黄煎】
1 地黄を煎じたもの。補血強壮薬とする。 2 地黄を煎じた汁を入れて練った飴(あめ)。くだり飴。
しも‐つ‐やみ【下つ闇】
陰暦で、月の下旬の夜の闇。くだりやみ。「ともしする火串(ほぐし)の松も燃えつきて帰るに迷ふ—かな」〈千載・夏〉
り【痢】
[常用漢字] [音]リ(呉)(漢) はらくだり。「疫痢・下痢・瀉痢(しゃり)・赤痢」
まか・ず【罷出】
[動ダ下二]《「まかりいず」の音変化》 1 貴人の所や貴所から退出する。⇔参る。「藤壺の宮、なやみ給ふことありて—・で給へり」〈源・若紫〉 2 会話に用いて、話し手の「出る」動作を、聞き手に対し...
とう‐こう【登降】
山道などを、のぼったり、くだったりすること。のぼりくだり。
むね【棟】
[名] 1 ㋐屋根の最も高い所。二つの屋根面が接合する部分。位置と構造により、大棟・降棟(くだりむね)・隅棟などとよぶ。 ㋑棟木(むなぎ)。 2 牛車(ぎっしゃ)の屋形の上に、前後に渡した木。...
みろく‐ぼさつ【弥勒菩薩】
兜率天(とそつてん)の内院に住み、釈迦(しゃか)入滅から56億7000万年後の未来の世に仏となってこの世にくだり、衆生を救済するという菩薩。弥勒仏。
もの‐の‐ね【物の音】
楽器の音。音楽。「—を聞きて、天人のくだり給へるにやあらむ」〈宇津保・俊蔭〉