と【音】
おと。ね。「風の—の遠き我妹(わぎも)が着せし衣(きぬ)手本(たもと)のくだりまよひ来にけり」〈万・三四五三〉
よみ‐た・てる【読(み)立てる】
[動タ下一][文]よみた・つ[タ下二]声高に読む。読み上げる。「廿一日のくだりを—・てるに」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
やすな【保名】
歌舞伎舞踊。清元。篠田金治作詞、清沢万吉作曲。七変化舞踊「深山桜及兼樹振(みやまのはなとどかぬえだぶり)」の一。文政元年(1818)江戸都座初演。浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちか...
とう‐か【東下】
都から東の地方へ行くこと。京都から関東に下ること。あずまくだり。「和宮—せられし婚姻の慶賀を」〈染崎延房・近世紀聞〉
て‐まどい【手惑ひ】
うろたえ、まごつくこと。あわてふためくこと。「才有るをのこども、—をして一行(ひとくだり)の文も奉らぬに」〈宇津保・俊蔭〉
じょう‐かん【条款】
箇条。条項。くだり。
すえひろがり【末広がり】
狂言。末広がりを買いにいかされた太郎冠者がだまされて傘を求めて帰り、怒った主人に囃子(はやし)物を聞かせて機嫌をとる。 歌舞伎舞踊。長唄。本名題「稚美鳥末広(わかみどりすえひろがり)」。3世...
そん‐じょう【遜譲】
へりくだり譲ること。「—の美徳なることを知らずして」〈露伴・露団々〉
すずがもり【鈴ヶ森】
東京都品川区南大井付近の旧地名。慶安4年(1651)に江戸幕府が設けた刑場跡がある。 歌舞伎狂言「浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなずま)」の鈴ヶ森の場が独立したもの。白井権八と幡随院(...
だらだら‐おり【だらだら下り】
坂などの傾斜のなだらかなくだり。