け‐かえし【蹴返し】
1 相撲のきまり手の一。相手のくるぶしのあたりを内側から外へけりながら手を引くか、はたき込んで倒す技。 2 歩くとき、着物の裾が返ること。また、返ったときに見える裏。
けい‐ちつ【啓蟄】
二十四節気の一。冬ごもりの虫が地中からはい出るころ。太陽暦で3月6日ごろ。《季 春》「—を啣(くわ)へて雀飛びにけり/茅舎」
け‐おさめ【褻納め】
ふだん着と晴れ着。「—の装束あまたくだり調へて渡しけり」〈今昔・二六・一七〉
くりん‐そう【九輪草】
サクラソウ科の多年草。山間の湿地に生える。葉は根生し、長楕円形で縁にぎざぎざがある。初夏、長い柄を伸ばし、紅紫色の花を数層に輪生する。観賞用に栽培。《季 夏》「—四五りん草で仕廻ひけり/一茶」
くらり
[副] 1 めまいのするさま。くらっと。「ライトに照らされ—とする」 2 物事が突然大きく変わるさま。「はては—と失せにけり」〈五代帝王物語〉
けさ‐の‐あき【今朝の秋】
秋めいた感じになった朝。立秋の日の朝をいう。《季 秋》「—千里の馬を相しけり/碧梧桐」
くすり‐ほり【薬掘り】
秋、野山に出て薬草の根を掘り取ること。また、その人。《季 秋》「—蝮(まむし)も提げて戻りけり/太祇」
くせ・む【癖む】
[動マ四]《「くせ(癖)」の動詞化》 1 心がねじける。ひねくれる。「道心の後にも心大いに—・みつつ、普通の人には似ざりけり」〈延慶本平家・二〉 2 普通とは異なる形にする。風変わりにする。「万...
くすり‐し【薬師】
医者。くすし。「—は常のもあれど賓客(まらひと)の今の—貴かりけり」〈仏足石歌〉
くだり【行】
《「下(くだ)り」と同語源》 [名] 1 着物の縦のすじ。「袂(たもと)の—まよひ来にけり」〈万・三四五三〉 2 上から下までの一列。文章などの行(ぎょう)。「—のほど、端ざまに筋かひて」〈源...