しりゅう‐ご・つ【後言つ】
[動タ四]《「しりゅうごと(後言)」の動詞化》陰口を言う。しりうごつ。「めざましき女の宿世かなと、おのがじしは—・ちけり」〈源・若菜下〉
しらね‐あおい【白根葵】
キンポウゲ目キンポウゲ科の多年草。深山の樹下に生え、高さ約40センチ。葉は手のひら状に裂け、互生する。夏、紫色の花びら状をした萼(がく)をもつ花を1個開く。日光白根山に多い。はるふよう。やまふよ...
しる‐ひと【知る人】
[連語] 1 知人。知り合い。「—のない旅先の地」 2 愛する人。愛人。「ふせといふ采女は、典薬の頭重雅が—なりけり」〈枕・二七八〉 3 情趣を解する人。「君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも...
しら・ける【白ける】
[動カ下一][文]しら・く[カ下二] 1 白くなる。色があせて白っぽくなる。「壁紙が—・ける」 2 興がさめて気まずい雰囲気になる。「座が—・ける」 3 具合が悪くなる。きまりが悪くなる。「実方...
し‐りょう【思量/思料】
[名](スル)いろいろと思いをめぐらし考えること。思いはかること。「とりとめのない、—にふけりだした」〈芥川・芋粥〉
しれじれ・し【痴れ痴れし】
[形シク] 1 いかにもばかげている。愚かしい。「かう世づかぬまで—・しきうしろやすさなども」〈源・夕霧〉 2 そらとぼけている。そらぞらしい。しらじらしい。「ともかくも言はで、—・しう笑みて走...
しら‐うめ【白梅】
1 白色の花をつける梅。はくばい。《季 春》「—に明る夜ばかりとなりにけり/蕪村」 2 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は紅。11月から2月まで用いる。ひとえうめ。
しん‐しゅ【新酒】
その年の新穀でつくった清酒。《季 秋》「狐啼いて—の酔のさめにけり/子規」→古酒2
じんちょう‐げ【沈丁花】
ジンチョウゲ科の常緑低木。よく分枝し、つやのある倒披針形の葉を密につける。早春、紅紫色または白色の香りの強い花を多数開く。中国の原産で、雌雄異株であるが、日本のものはほとんど雄株で実を結ばない。...
しん‐じち【真実】
[名・形動ナリ]「しんじつ(真実)」に同じ。「—に絶え入りにければ、まどひて願たてけり」〈伊勢・四〇〉