いて‐ぞら【凍て空】
凍りつくように寒い冬の日の空。《季 冬》「—の鳴らざる鐘を仰ぎけり/蛇笏」
いなおおせ‐どり【稲負鳥】
古歌に詠まれた秋の鳥。稲刈り時に飛来するという。呼子鳥(よぶこどり)・百千鳥(ももちどり)とともに古今伝授三鳥の一。セキレイ・トキ・スズメ・バン・クイナなどとする諸説があるが、実体は不明。「山田...
いなのめ‐の
[枕]語義未詳。「明く」にかかる。「—明けさりにけり」〈万・二〇二二〉
いまそう・ず【坐さうず】
[動サ変]《動詞「いまさう」の連用形にサ変動詞「す」の付いた「いまさいす」の音変化》(人々が)いらっしゃる。おいでになる。「御房たちも—・じけり」〈大鏡・道長下〉
今(いま)は斯(か)く
今となってはもはやこれまで。もう終わりだ。今はこう。「頭をまた打ち破(わ)りてけり。—と思ふほどに」〈宇治拾遺・一一〉
今(いま)は昔(むかし)
今から見れば昔のこと。今では昔のこと。説話や物語文学の書き出しに用いられる慣用句。「—、竹取の翁といふもの有りけり」〈竹取〉
いぶせ・い【鬱悒い】
[形][文]いぶせ・し[ク] 1 気分が晴れず、うっとうしい。気づまりである。「天井は—・きまで低し」〈鴎外訳・即興詩人〉 「ひさかたの雨の降る日をただ独り山辺にをれば—・かりけり」〈万・七六九...
い‐なり【居成り】
1 動きが感じられないこと。そのままの状態にあること。「今日見れば花も杉生(すぎふ)になりにけり風は—に吹くと見れども」〈散木集・六〉 2 奉公人が年季があけても、そのまま奉公を続けること。また...
イパオビーチ‐パーク【Ypao Beach Park】
マリアナ諸島、グアム島北西岸の町タモンにある公園。タモン湾の南端に位置する。遠浅の美しい砂浜が続き、サンゴ礁が点在する。シュノーケリングなどのマリンスポーツが盛ん。
うた‐びと【歌人】
1 和歌を作る人。歌詠み。かじん。 2 一般に、詩人。「実務には役に立たざる—と我を見る人に金借りにけり」〈啄木・一握の砂〉 3 歌をじょうずに歌う人。歌い手。「—と我を召すらめや」〈万・三八八...