枕(まくら)浮(う)・く
涙で枕が浮く。枕が浮くほどに、寝ながらひどく泣く。「涙落つとも覚えぬに、—・くばかりになりにけり」〈源・須磨〉
真木(まき)立(た)つ山(やま)
杉・檜などが生い茂っている山。「さびしさはその色としもなかりけり—の秋の夕暮」〈新古今・秋上〉
ま‐ぐ・る【眩る】
[動ラ下二]目がくらむ。目がくらんで倒れる。「頭を荒う打ちて、—・れ入りて臥(ふ)せりけりとか」〈宇治拾遺・一〉
まかり‐のぼ・る【罷り上る/罷り登る】
[動ラ四]「のぼる」の謙譲語。 1 登る。「昨日、山へ—・りにけり」〈源・夕顔〉 2 上京する。「伊勢の斎宮(いつきのみや)わたりより—・りて侍りける人に」〈後拾遺・恋三・詞書〉 3 参上する。...
まくり‐で【捲り手】
腕まくり。袖まくり。「袖ふれば露こぼれけり秋の野は—にてぞ行くべかりける」〈後拾遺・秋上〉
まさき‐の‐かずら【真拆の葛】
テイカカズラ、またはツルマサキの古名という。上代、神事に用いられた。「み山にはあられ降るらし外山(とやま)なる—色づきにけり」〈古今・神遊びの歌〉
マックロス‐ハウス【Muckross House】
アイルランド南西部、ケリー州の都市キラーニー近郊にあるチューダー朝様式の邸宅。キラーニー国立公園内にあり、二つの湖に挟まれたマックロス半島に位置する。19世紀半ば、政治家ヘンリー=アーサー=ハー...
まだき
《「未(ま)だし」と関連ある語か》ある時点に十分達していない時。早い時期。副詞的に用いられることが多い。「朝—」「恋すてふわが名は—立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか」〈拾遺・恋一〉
まち【待ち】
1 待つこと。待っている状態。「信号—」「—時間」 2 あらかじめ仕入れて客の買うのを待つ商品。出来合いの品物。 3 昔の狩りで、高い木のまたに横木を設け、その上にいて下を通る鹿を射ること。まち...
まじわ・る【交わる】
[動ラ五(四)] 1 行きあう。互いに交差する。「国道と県道とが—・る所」 2 つきあう。交際する。「友と親しく—・る」「朱に—・れば赤くなる」 3 交合する。性交する。「恋い焦がれた人と—・る...