ふた‐け【二毛】
鹿の毛の地色に、他の色が加わること。夏は赤みを、秋は黒みを帯びる。「落ちかはる—の鹿のくもり星ややあらはるる夏はきにけり」〈夫木・七〉
ふし‐づ・く【柴漬く】
[動カ下二]魚を捕るために、柴漬(ふしづ)け1を仕掛ける。「—・けし淀の渡りを今朝見ればとけむごもなく氷りしにけり」〈拾遺・冬〉
ふたが・る【塞がる】
[動ラ四] 1 いっぱいになる。ふさがる。「胸—・りて嘆く」〈かげろふ・中〉 2 方塞(かたふた)がりになる。「今宵、中神、内裏(うち)よりは—・りて侍りけり」〈源・帚木〉
ふたつ‐の‐みち【二つの道】
1 忠と孝の道。「とにかくに—を思ふこそ世につかふるも苦しかりけり」〈続後拾遺・雑中〉 2 《白居易「秦中吟」議婚から》豊家の女の行いと、貧家の女の行い。「わが—歌ふを聴け」〈源・帚木〉
ぶざ‐め・く【武左めく】
[動カ四]武左(田舎侍)のような、やぼな振る舞いをする。「おのが身の—・いたるは、あさましくもありけり」〈滑・浮世風呂・三〉
ふゆ‐め・く【冬めく】
[動カ五(四)]冬らしくなる。「夜風が—・く」《季 冬》「口に袖あてゝゆく人—・けり/虚子」
プラッタがわ‐かんきょうほごく【プラッタ川環境保護区】
《Recanto Ecológico Rio da Prata》ブラジル中西部、マトグロッソドスル州にある保護区。ボニートの南約40キロメートルに位置する。ミランダ川上流のプラッタ川が流れ、水源...
ふみ‐まど・う【踏み惑ふ】
[動ハ四]「踏み迷う」に同じ。「道知らぬ物ならなくにあしひきの山—・ふ人もありけり」〈後撰・雑三〉
ふたみ‐の‐うら【二見の浦】
「ふたみがうら」に同じ。[歌枕]「玉くしげ—に住む海人(あま)のわたらひぐさはみるめなりけり」〈躬恒集〉
兵庫県豊岡市城崎(きのさき)町上山(うやま)、円山(まるやま)川下流の景勝地。[歌枕...
ふみ‐あ・く【踏み明く】
[動カ下二]道でないところを踏んで道をつける。「童(わらはべ)の—・けたる築地(ついひぢ)の崩れより通ひけり」〈伊勢・五〉