はさ【稲架】
《挟(はさ)む、の意。「はざ」とも》竹や木を組んだ、刈った稲を掛けて乾かす設備。稲掛け。《季 秋》「—の道朝夕きよくなりにけり/林火」
はし‐どの【橋殿】
谷や道などの上に、橋のように、架け渡してつくってある屋形。「—に局(つぼね)をしてゐて、よろづの事を言ひかはしけり」〈大和・一二二〉
はか‐な・い【果無い/果敢無い/儚い】
[形][文]はかな・し[ク] 1 束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま。「—・い命」「—・い恋」 2 不確実であったり見込みがなかったりして、頼りにならないさま。「—・い望み」 3 め...
はぜ【黄櫨/櫨】
ハゼノキの別名。《季 実=秋 花=夏》「—の実のしづかに枯れてをりにけり/草城」
ばか‐がい【馬鹿貝/馬珂貝】
バカガイ科の二枚貝。浅海の砂底にすむ。貝殻は丸みのある三角形で、殻長8センチくらい。殻表は光沢のある淡黄褐色。食用。むき身はアオヤギとよばれる。かむりがい。くつわがい。ばか。《季 春》「—の逃げ...
はしり‐ゆ【走り湯】
温泉。いでゆ。「—の神とはむべぞ言ひけらし早きしるしのあればなりけり」〈夫木・二六〉
はた‐で【端手】
建物の端の張り出している部分。軒、または腕木か。「大宮の彼(をと)つ—隅傾けり」〈記・下・歌謡〉
はつ‐がすみ【初霞】
新春の野山にたなびく霞。《季 新年》「—川は南へ流れけり/月斗」
はち【蜂】
1 膜翅(まくし)目のうち、アリを除く昆虫の総称。二対の膜質の翅(はね)をもち、後ろ翅は小さく、前翅の後縁にかぎで連結される。産卵管の変化した毒針をもつものもある。完全変態をする。木の枝や軒先・...
は・つ【泊つ】
[動タ下二]船が停泊する。「磯ごとに海人(あま)の釣舟—・てにけり」〈万・三八九二〉