げじ【蚰蜒】
ゲジ目の節足動物。体長約3センチであるが、15対のきわめて長い歩脚をもつので大きく見える。家屋内の害虫を捕食する益虫。げじげじ。《季 夏》 [補説]歴史的仮名遣いは「げぢ」とする説もある。
げ‐じ【下地】
1 菩薩(ぼさつ)の十地(じゅうじ)のうち、下等の地位。 2 地上の世界。下界。「—の人、何をか行きて供養する事を得ん」〈今昔・三・三四〉 3 下級の地位。低い身分。「—の者なりけれども、心ざま...
げ‐じ【下知】
[名](スル)《「げち」とも》 1 上から下へ指図すること。命令。「—ヲ受ケル」〈和英語林集成〉 「四国の者共に、軍(いくさ)ようせよと—せよかし」〈平家・一一〉 2 「下知状(げじじょう)」の...
げ‐じき【下直】
[名・形動] 1 価値のないこと。また、そのさま。「新造っ子をそう—につかっては冥利がわるい」〈万太郎・末枯〉 2 値段の安いこと。また、そのさま。→高直(こうじき)「唐船かずかず入りて、糸、綿...
げじき‐にち【下食日】
暦注の一。天狗星(てんぐぼし)の精が下界に下って食を求めるという日。凶日とする。歳下食。
げじ‐ぎれ【下知切れ】
俳諧の発句で、切れ字に命令形を用いる表現形式。「昔聞け秩父殿(ちちぶどの)さへ角力(すまふ)取り/芭蕉」の類。
げ‐じく【牙軸】
巻物・掛け物などの軸で、象牙で作ったもの。
げじ・く
[動カ四]使い果たす。浪費する。「博奕(ばくち)うったり芸好きして、金銀のみか寝道具まで—・いて」〈浄・傾城三度笠〉
げじ‐げじ【蚰蜒】
1 ゲジの俗称。《季 夏》「—や風雨の夜の白襖/草城」 2 人から忌み嫌われる者のたとえ。 [補説]歴史的仮名遣いは「げぢげぢ」とする説もある。
げじげじ‐しだ【蚰蜒羊歯】
ヒメシダ科の多年生のシダ。関東以西の林縁や石垣などに生える。葉は長さ30〜60センチで、羽状に分裂した羽片が中軸に互生するようすがゲジゲジを思わせるのでこの名がある。