さりげ‐な・い【然りげ無い】
[形][文]さりげな・し[ク]何事もないように振る舞うさま。それらしいようすを感じさせない。なにげない。「—・い心づかい」 [補説]「さりげに」は「さりげない」の「ない」を取り、形容動詞活用語尾...
さらぼ・う
[動ハ四]やせ衰える。やせて骨と皮ばかりになる。「いとほしげに—・ひて、肩のほどなどはいたげなるまで衣の上まで見ゆ」〈源・末摘花〉
さら‐やしき【皿屋敷】
江戸時代に流布した怪異巷説(こうせつ)。主家秘蔵の皿を割ったために自殺したり惨殺されたりした女中の亡霊が、皿の枚数を悲しげに数えるというもの。浄瑠璃「播州皿屋敷」、歌舞伎狂言「新皿屋舗月雨暈(し...
さま‐かたち【様形】
姿と顔かたち。容姿。「—は、めでたくをかしげにて」〈源・少女〉
さも‐さも【然も然も】
[副]「さも」を強めた言い方。いかにもいかにも。「—苦しげにうなる」
サポニン【saponin】
広く植物界に存在する、サポゲニンという多環式化合物と糖とが結合した配糖体。無定形の粉末で、水溶液はよく泡立つ。溶血作用・強心作用・利尿作用・去痰(きょたん)作用などがある。薬用に用いられるほか、...
さし‐ほこらか・す【差し誇らかす】
[動サ四]刀を誇らしげに腰に差す。「殊に大なる黒鞘巻(くろさやまき)を隠したる気(け)もなく—・したりけるが」〈盛衰記・一〉
さ‐ぞ【嘸】
《副詞「さ」+係助詞「ぞ」から》 [副](あとに推量の語を伴って)未知の経験を目前のことのように想像したり、他人の経験に共感したりするさま。さだめし。きっと。さぞかし。「旅行は—楽しかったでし...
さと‐がち【里勝ち】
[形動ナリ]宮仕えの者や、他家に嫁・養子・奉公などに行った者が、実家に帰って過ごす日が多いさま。「もの心細げに—なるを」〈源・桐壺〉
さと‐びと【里人】
1 その里に住んでいる人。その土地の人。「薪とる—の話によれば」〈樗牛・滝口入道〉 2 田舎に住む人。 3 里方の人。実家の人。「御かたがたの—侍りつるなかに」〈源・花宴〉 4 宮仕えに出ないで...