こくあん‐じごく【黒闇地獄】
阿鼻(あび)地獄に属する地獄の一。灯明や、父母・長上の物を盗んだ罪人が、その報いを受ける。黒闇。
こくあん‐てん【黒闇天】
容貌(ようぼう)醜悪で、人に災難を与えるという女神。吉祥天の妹で、密教では閻魔王(えんまおう)の妃とする。黒闇天女。黒闇女。黒夜神。
こくあん‐てんにょ【黒闇天女】
⇒黒闇天(こくあんてん)
こく‐い【刻意】
深く気を配ること。心を砕くこと。苦心すること。「却って長閑(のどか)な春の感じを—に添えつつある」〈漱石・草枕〉
こく‐い【国威】
国の威力。その国が対外的に持つ威力。「—を発揚する」
こく‐い【黒衣】
黒色の衣服。特に、仏教の僧の着る墨染めの衣。また、牧師や修道女のまとう僧衣。こくえ。
こくいこう【国意考】
江戸後期の国学書。1巻。賀茂真淵著。文化3年(1806)刊。儒教・仏教などの外来思想を批判し、古代の風俗や歌道の価値を認め、日本固有の精神への復帰を説いたもの。
こくいせいぼ【黒衣聖母】
日夏耿之介の第2詩集。大正10年(1921)刊。
こく‐いっこく【刻一刻】
[副]しだいに時間が経過するさま。しだいしだいに。刻々。「運命の時が—(と)迫る」「夕焼けの色が—(と)変化していく」
こくい‐の‐さいしょう【黒衣の宰相】
僧職にありながら政治に参与し、大きな勢力を持つ者。こくえのさいしょう。