しゃば【娑婆】
《(梵)sahāの音写。忍土・堪忍土などと訳す》 1 仏語。釈迦が衆生(しゅじょう)を救い教化する、この世界。煩悩(ぼんのう)や苦しみの多いこの世。現世。娑婆世界。 2 刑務所・兵営などにいる人...
娑婆(しゃば)で見(み)た弥三郎(やさぶろう)
知っている人なのに、知らないふりをすること。弥三郎は、弥次郎・弥十郎などともいう。「この世の人とも思はれず、—殿の御礼」〈浮・一代男・七〉
しゃべつ‐かい【差別界】
仏語。差別のある現象界。この世。→平等界
しゅ‐えん【衆縁】
仏語。この世のさまざまな因縁。
しゅっ‐せ【出世】
[名](スル) 1 社会的に高い身分・地位を得ること。「—して親を喜ばす」「立身—」 2 この世に生まれ出ること。「先づ老子—し、次孔子出」〈雑談集・九〉 3 仏語。 ㋐仏が衆生(しゅじょう)を...
しゅっせ‐の‐ほんがい【出世の本懐】
釈迦がこの世に生まれ出た真の目的。衆生(しゅじょう)を救済し悟りに導くこととされる。
しょう【生】
[名] 1 いのち。生命。生きていること。「この世に—を受く」「—ある者は必ず死す」 2 なまのもの。特に、現金をいう。「帯ぢゃ名が立つ、—でたもれ」〈浄・歌軍法〉 3 生まれ。素姓。「—が入...
しょう‐がい【生涯】
1 この世に生きている間。一生の間。終生。副詞的にも用いる。「教育に—をささげる」「—忘れられない出来事」 2 一生のうち、ある事に関係した期間。「政治家としての—」 3 いのち。生命。「—ニ賭...
しょうじゃ‐ひつめつ【生者必滅】
無常なこの世では、生命あるものは必ず死ぬときが来るということ。「—、会者定離(えしゃじょうり)」
しょう‐じん【生身】
仏語。 1 仏・菩薩(ぼさつ)が、衆生済度(しゅじょうさいど)のため、父母の体内に宿ってこの世に生まれ出ること。また、その身。仏の化身。 2 父母より生まれた身体。生まれながらの身体。