ふん‐ぜん【紛然】
[ト・タル][文][形動タリ]物事が入り乱れてごたごたしているさま。「—たる様相」「葬(とむらい)を見る、送るもの—として雲の如し」〈露伴・日ぐらし物語〉
ふん‐ざつ【紛雑】
[名・形動]ごたごたと入りまじり乱れていること。また、そのさま。混雑。「多端—の過去は眼の前に横わり」〈高村・秋の祈〉
も・める【揉める】
[動マ下一][文]も・む[マ下二] 1 争いが起きてごたごたする。「会議が—・める」 2 いらいらする。「気が—・める」 3 費用がかかる。「はじめより—・める事なれば」〈浮・一代男・八〉
もめ‐ごと【揉め事】
争いごと。ごたごた。「—が絶えない」「—に巻き込まれる」
もや‐くや
[副](スル) 1 むしゃくしゃするさま。「さまざまの妄想が、狭い胸の中で、— —煮えくり返る」〈左千夫・隣の嫁〉 2 ごたごたするさま。「何か—する中へ、ちょっとお邪魔と出かけたが」〈伎・御...
ふん‐うん【紛紜】
《連声(れんじょう)で「ふんぬん」とも》 [名](スル)物事の入り乱れていること。事がもつれること。また、その乱れ。もめごと。ごたごた。「徒らに事件を—させとる愚な芝居だと」〈滝井・無限抱擁〉...
もや‐もや
[副](スル) 1 煙や湯気などが立ちこめるさま。「湯気で—(と)している浴室」 2 実体や原因などがはっきりしないさま。「—(と)した記憶」 3 心にわだかまりがあって、さっぱりしないさま。...
もや‐つ・く
[動カ五(四)] 1 むしゃくしゃする。むかむかする。もやくる。「胸に—・くものがあった」 2 物事がごたごたする。ごたつく。もやくる。「魂据ゑて返事せろと—・く後に」〈浄・宵庚申〉
もや‐つき
1 気分がすぐれずむかむかすること。むかつき。「腹に—ができまして」〈浮・織留・四〉 2 物事がごたごたすること。ごたつき。「吾妻が客を斬ったと町の—」〈浄・淀鯉〉
ふん‐きゅう【紛糾】
[名](スル)意見や主張などが対立してもつれること。ごたごた。紛乱。「予算委員会が—する」