ご‐ふん【胡粉】
日本画で用いる白色顔料。カキ殻を粉砕・水簸(すいひ)・乾燥したもので、主成分は炭酸カルシウム。室町時代以降用いられ、それ以前は鉛白(えんぱく)をいった。
ごふん‐いろ【胡粉色】
胡粉の色。わずかに黄みがかった白色。
ごふん‐え【胡粉絵】
胡粉を塗った地の上に、墨・丹(に)・緑青(ろくしょう)・黄土などを用いて描いた絵。
ごふん‐じ【胡粉地】
漆塗りの下地として胡粉を塗ったもの。
ご‐ぶ【五分】
1 尺貫法で、1寸の半分の長さ。約1.5センチ。「一寸の虫にも—の魂」→寸1 2 1割の半分の割合。100分の5。5パーセント。「—の手数料」「市価の—引き」→歩合 3 物事の半ば。半分。「—通...
ご‐ぶ【五部】
1 五つの部類。 2 密教で、金剛界五仏の五智を表す分類。仏部・金剛部・宝部・蓮華(れんげ)部・羯磨(かつま)部に分ける。
ご‐ぶいん【御無音】
相手を敬って、その人への「無音」をいう語。多く手紙で用いる。ごぶさた。「—に過ぎております」
ごぶ‐がゆ【五分粥】
米1、水10の割合(容量比)で炊いたかゆ。全がゆと重湯(おもゆ)の中間のもの。
ごぶ‐がり【五分刈(り)】
髪の毛を、5分(約1.5センチ)くらいの長さに刈りそろえること。また、そのようにした頭髪。
ご‐ぶぎょう【五奉行】
豊臣政権下の職名。五大老の下にあって、重要な政務を処理した五人の奉行。浅野長政・前田玄以・石田三成・増田長盛(ましたながもり)・長束正家(なつかまさいえ)の五人。→五大老