あれ‐くる・う【荒れ狂う】
[動ワ五(ハ四)] 1 狂ったようにひどく暴れる。「—・った裸馬にうちまたがる」 2 風や波などが、ひどく荒れさわぐ。「台風が各地で—・う」
いい‐ののし・る【言(い)罵る】
[動ラ五(四)] 1 大声で悪口などをわめき散らす。「人前で—・る」 2 口々に大きな声で言う。やかましくうわさする。言いさわぐ。「いよいよ(僧都ヲ)いと尊きものに—・る」〈源・手習〉
おお‐さき【大前/大前駆】
先払いの声を長く引くこと。「殿上人のは短ければ、—小前(こさき)とつけて聞きさわぐ」〈枕・七八〉
おもいぐま‐な・し【思ひ隈無し】
[形ク] 1 心が行き届かない。思慮分別が足りない。「—・く悪しうしたり」〈枕・一三六〉 2 相手の立場を考えない。思いやりがない。「桜ゆゑ風に心のさわぐかな—・き花と見る見る」〈源・竹河〉
ぎぎ‐め・く
[動カ四] 1 ぎぎと鳴きさわぐ。「赤く大なる鼬(いたち)の…大きに—・きて」〈盛衰記・一三〉 2 いきり立つ。「数万人の公卿殿上人、我も我もと—・き参り給ふ」〈伽・熊野の御本地〉
こ‐さき【小前/小前駆】
殿上人(てんじょうびと)が通行の際、先払いが警蹕(けいひつ)の声を短く引くこと。「殿上人のは短ければ、大前(おほさき)—とつけて聞きさわぐ」〈枕・七八〉
そう【躁】
[音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]さわぐ さわがしく落ち着かない。「躁鬱(そううつ)/狂躁・軽躁・焦躁」
そう【騒〔騷〕】
[常用漢字] [音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]さわぐ 1 さわぐ。さわがしい。「騒音・騒然・騒動/狂騒・喧騒(けんそう)・物騒」 2 漢詩の一体。「騒体」 3 文学。風流。「騒客(そうかく...
そこい‐な・し【底方無し】
[形ク]限りがない。はてしない。きわめて深い。「—・き淵やはさわぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」〈古今・恋四〉
ぞめき【騒き】
《古くは「そめき」》 1 浮かれさわぐこと。「祭が過ぎた、あの—ももう遠い岬へ移って了った」〈白秋・祭のあと〉 2 遊郭や夜店などをひやかしながら歩くこと。また、ひやかし客。「—一時(ひとしきり...