きよう‐じん【器用人】
才知・技芸などにすぐれた人。また、頭のめぐりがよく、要領のいい人。器用者(もの)。「をかしき中間のすることまでも口拍子にまかせ、かかる—のあること」〈浮・織留・一〉
くしび【霊び/奇び】
[名・形動ナリ]《動詞「くしぶ」の連用形から》不思議なこと。霊妙なこと。また、そのさま。「未だかく—に異(あや)しき児有らず」〈神代紀・上〉
きも‐き・ゆ【肝消ゆ】
[動ヤ下二]ひどく驚く。「我にもあらぬ気色(けしき)にて、—・えゐ給へり」〈竹取〉
きゅう【及】
[常用漢字] [音]キュウ(キフ)(漢) [訓]およぶ および およぼす ある線まで追いつく。ある範囲まで届く。「及第・及落/企及・言及・溯及(そきゅう)・追及・波及・普及・論及・過不及」 [名...
きぬ‐だたみ【絹畳/絁畳】
絹糸で織った敷物。「—八重を波の上に敷きて、其の上に下りましき」〈記・中〉
きゅう‐かく【旧格】
古いしきたりやきまり。「世の事物皆—に制せられて」〈福沢・学問のすゝめ〉
きまり‐ごと【決(ま)り事】
ある組織内での規則・ルール。また、しきたりやマナー。決まり。決め事。「わが社では9時出勤が—だ」「冠婚葬祭の—」
きぬ‐ぎぬ【衣衣/後朝】
1 衣を重ねて掛けて共寝をした男女が、翌朝別れるときそれぞれ身につける、その衣。「しののめのほがらほがらと明けゆけばおのが—なるぞ悲しき」〈古今・恋三〉 2 男女が共寝をして過ごした翌朝。また、...
きゅう‐けい【九経】
中国の9種の経書。「詩経(しきょう)」「書経」「易経」「儀礼(ぎらい)」「礼記(らいき)」「周礼(しゅらい)」「春秋左氏伝」「春秋公羊伝(くようでん)」「春秋穀梁伝(こくりょうでん)」。一説に...
きせんしき【喜撰式】
平安時代の歌学書。1巻。喜撰の著と伝えるが未詳。仁和年間(885〜889)の成立とも。和歌の病、分類などを論じる。倭歌作式(わかさくしき)。