やみ‐がた【止み方】
1 雨・雪などがやみそうになること。また、その時分。「秋の雨の—寒き山風に帰さの雲も時雨れてぞ行く」〈玉葉集・秋下〉 2 病気がなおりかけること。また、回復期。「男の病(やまひ)しけるを…—に訪...
や‐ぶすま【矢衾】
射手がすきまなく並び立った列。また、すきまなく一面に矢を飛ばすこと。「—を作って、遠矢に射殺さんとしける間」〈太平記・一〇〉
ゆうさり‐つ‐かた【夕さりつ方】
夕方。「—帰りなむとしける時に」〈古今・離別・詞書〉
よぎ・る【過る】
[動ラ五(四)] 1 前を横切る。通りすぎる。「目の前を黒い影が—・る」「不安が心を—・る」「思い出が一瞬頭を—・る」 2 途中で立ち寄る。「—・りおはしましけるよし、ただいまなむ人申すに」〈源...
ゆき‐ごい【雪乞ひ】
雪が降るよう神仏に祈願すること。「—の一巻をぞ催しける」〈鶉衣・雪請序〉
ぶん‐じょう【文場】
1 文章家の社会。文壇。「陸続として書を著し、—に名を震いたり」〈中村訳・西国立志編〉 2 詩文を書いたり批評し合ったりする会。また、その会場。「為憲は—ごとに嚢に抄物を入れて随身しけるを」〈著...
ひ‐の‐との【昼の殿】
貴族の屋敷で、昼間居る部屋や建物。「—におはしけるままに」〈落窪・一〉
すり‐き・る【擦(り)切る/摩り切る/摺り切る】
[動ラ五(四)] 1 すって切る。こすって切る。「鉄の棒をやすりで—・る」 2 金銭を使い果たす。一文無しになる。「身上は—・りはつる故に、向脛をけづりて薪にする心地ぞしける」〈仮・浮世物語・...
て‐や【手矢/手箭】
1 手裏剣のように敵に投げつける武器。総体が矢の形で、長さ40センチほどの竹または木の細い棒の先端に10センチくらいの鏃(やじり)を付け、矢羽をつけて一端に緒を結んだもの。 2 手に持った矢。「...
どうしん‐じゃ【道心者】
1 仏道に帰依した人。「年ごろきはめたる—にぞおはしける」〈大鏡・伊尹〉 2 「道心坊2」に同じ。「傾城狂ひを必ずとまるべし。やめずは…—になるべき」〈浮・椀久一世〉