こうが・う【考ふ/勘ふ】
[動ハ下二]《「かんがふ」の音変化》 1 思案する。前例や習慣などに照らし合わせて考える。「近うまたよき日なし、と—・へ申しけるうちに」〈源・行幸〉 2 責めとがめる。また、勘当する。「少し心の...
こう‐じつ【口実】
1 言い逃れや言いがかりの材料。また、その言葉。「病気を—に欠席する」「—を与える」「—をさがす」 2 日ごろよく口にする言葉。言いぐさ。「朝暮の—として誦しける」〈今昔・一五・四三〉
こころ・する【心する】
[動サ変][文]こころ・す[サ変] 1 十分に気を配って注意する。「過ちのないように—・する」→心して 2 その気持ちになる。心積もりする。「仲頼、行正、今日を—・しける琴を調べあはせて、二なく...
これ‐しき【此れ式/是式】
[連語]《「しき」は副助詞》物事の内容・程度などが問題とするに足りないほどであることをいう語。たかがこれくらい。「—のことではあきらめない」
[名]近世、わいろ、袖の下などを婉曲にいう語。「...
こわ‐づくろい【声作ろひ/声繕ひ】
1 「声(こわ)作り1」に同じ。「弁慶—して、ことごとしく申しけるは」〈盛衰記・三六〉 2 「声(こわ)作り2」に同じ。「有国砌(みぎり)に候ひけるが、頗(すこぶる)—を申したりければ」〈古事談・六〉
ごさん‐なれ
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、係助詞「こそ」、動詞「あり」の連体形、推定の助動詞「なり」の已然形「なれ」の付いた「にこそあるなれ」の音変化。近世中期以降「ござんなれ」とも》 1...
さ・える【障える/支える】
[動ア下一][文]さ・ふ[ハ下二] 1 さまたげる。じゃまする。「恋は到底痴(おろか)なもの、少し—・えられると、直ぐ死にたき思いになる」〈左千夫・春の潮〉 2 (多く「気にさえる」の形で)気に...
さんしん‐そうおう【三身相応】
欠けたところがなく、りっぱであること。「—したる若君にてぞおはしける」〈義経記・六〉
ざ‐いり【座入り】
1 茶会のとき、客が茶席に入ること。また、その作法。席入り。 2 仲間入りをすること。「盗人の—をしけるに」〈浮・沖津白波・二〉
しかる◦べし【然る可し】
[連語]《ラ変動詞「しかり」の連体形+推量の助動詞「べし」》 1 それが適当であろう。また、ふさわしい。「この儀もっとも—◦べし。さらば書け」〈平家・七〉 2 そうなるはずである。そうなる運命で...