した‐やす・し【下安し】
[形ク]《「した」は心の意》(多く下に打消しの語を伴う)心が穏やかである。安心である。「うち嘆きてゐなほり給ふ程も、げにぞ—・からぬ」〈源・宿木〉
した‐やど【下宿】
1 大名行列などの供の者が宿泊する所。また、下級の宿屋。 2 江戸時代、奉行所や代官所などの近くにあった、訴訟人の休息所。
した‐やみ【下闇】
「木(こ)の下闇(したやみ)」に同じ。《季 夏》
した‐ゆで【下茹で】
野菜や肉などを、調理にかかる前に一度ゆでること。味をしみこみやすくしたり、灰汁(あく)や余分な脂を抜いたりするために行う。
した‐よみ【下詠み】
歌会などにそなえて、あらかじめ歌を詠んでおくこと。「内々参らうと申されて、歌の—をいたされてござる程に」〈虎明狂・萩大名〉
した‐よみ【下読み】
[名](スル) 1 書物や文書・資料などを前もって読んで、調べておくこと。下見。 2 文学賞などで、最終選考に残すものを決めるために作品を読むこと。また、その担当者。
した‐より【下縒り/下撚り】
諸縒(もろよ)り糸を製するときに、はじめに単糸にかける縒り。
し‐たら
[接]《サ変動詞「する」の連用形+助動詞「た」の仮定形から》そうしたら。それならば。したらば。「—先生はどうするんだ」〈万太郎・春泥〉
したら‐ば
[接]「したら」に同じ。「—二番酒を食べませう」〈狂言記・伯母が酒〉
し‐たり
[感]《動詞「す」の連用形+完了の助動詞「たり」から》 1 期待どおりに物事が行われたとき、成功したときなどにいう語。うまくやった。得たり。してやったり。「—とばかりやりこめる」 2 失敗したり...