しつらい【設い】
1 「設(しつら)え」に同じ。「テーブル—をする」 2 (「室礼」「補理」とも書く)平安時代、宴・移転・女御入内などの晴れの日に、寝殿の母屋や庇(ひさし)に調度類を配置して室内の装飾としたこと。
しつ‐らい【失礼】
「しつれい」に同じ。「先達は洗湯で御—つかまつりました」〈滑・七偏人・初〉
しつ‐らい【失例】
病気。不例。わずらい。「姑(しうとめ)御のお—御介抱の隙(ひま)なければ」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記〉
しつ‐らい【疾雷】
急に激しく鳴り響く雷。迅雷。《季 夏》
疾雷(しつらい)耳(みみ)を掩(おお)うに及(およ)ばず
《「六韜」竜韜・軍勢から》急に雷が鳴って耳をおおういとまがない。事態が急激で、対処するいとまがないことのたとえ。
しつら・う【設ふ】
[動ハ四]「設(しつら)える」に同じ。「御帳の西おもてに御座(おまし)を—・ひて」〈紫式部日記〉 [動ハ下二]「しつらえる」の文語形。
しつらえ【設え】
しつらえること。用意。準備。「客室の—が済む」
しつら・える【設える】
[動ア下一][文]しつら・ふ[ハ下二]《「しつらう」(四段)の下一段化》 1 こしらえ設ける。備えつける。「庭に物置を—・える」「部屋に飾り棚を—・える」 2 部屋などを整え、飾りつける。「洋風...
しつらくえん【失楽園】
《原題Paradise Lost》ミルトンの長編叙事詩。1667年刊。旧約聖書の「創世記」に取材。アダムとイブの楽園追放を神とサタンとの争闘のうちに描き、人間の原罪と神の恩寵の問題を追求したも...
しつらくのにわ【失楽の庭】
中河与一の小説。昭和25年(1950)、「中央公論」誌に発表。同年刊行。