しら‐じ【白地】
1 紙・布などの、まだ書いたり染めたりせず、白いままのもの。しろじ。 2 きむすめ。処女。「—の娘ども、傾国の風俗を見習ひ」〈風俗文選・百花譜〉
しら‐じ【白瓷/素地】
1 陶器や瓦(かわら)などの、まだ焼かれないもの。生素地(なまきじ)。また、素焼きのもの。 2 《素焼きであるところから》すり鉢。
しらじ‐けいほう【白地刑法】
一定の刑罰だけを法律で規定し、罪となる行為の具体的内容は他の法令に譲っている刑罰法規。空白刑法。白地刑罰法規。空白刑罰法規。
しらじ‐こぎって【白地小切手】
要件の全部または一部を空白にし、後日その空白にした要件を取得者に補充させる意思で振り出した小切手。
しらじしき‐うらがき【白地式裏書】
被裏書人の表示をせずにされる裏書。→記名式裏書
しらじ‐てがた【白地手形】
手形行為者が要件の全部または一部を空白にしたまま署名し、後日その空白にした要件を取得者に補充させる意思で流通においた手形。
しらじ‐ひきうけ【白地引受】
白地手形に引受人として署名すること。
しらじ‐ふりだし【白地振出】
振出人が自分の署名だけをして白地手形・白地小切手を振り出すこと。
しら‐じら【白白】
[副]《「しらしら」とも》 1 夜が明けて、だんだん明るくなっていくさま。「—と夜が明ける」 2 色の白いさま。また、白く見えるさま。「闇にくちなしの花が—(と)浮かぶ」 3 平気でしらばくれた...
しらじら‐あけ【白白明け】
《「しらしらあけ」とも》夜が明けようとして、空が次第に白くなりはじめること。また、そのころ。「夜の—に風に吹き曝(さら)されながら」〈谷崎・春琴抄〉