しらみ‐ぼん【虱本】
《細字で、字体がシラミのように見えるところから》江戸前期、明暦(1655〜1658)から天和(1681〜1684)ごろに京坂で出版された絵入り浄瑠璃本。
虱(しらみ)をひねって当世(とうせい)の務(む)を談(だん)ず
《「晋書」王猛載記から》人前を恐れぬ態度で時世や政治を論じる。また、傍若無人に振る舞う。
しら・む【白む】
[動マ五(四)] 1 白くなる。特に、夜が明けて空やあたりが薄明るくなる。「東の空が—・む」「半ば—・みたる髪」〈鴎外・舞姫〉 2 興がさめる。しらける。「座が—・む」 3 衰える。「晴明が土御...
しら・む【調む】
[動マ下二]「調べる」に同じ。「秋の名残を惜しみ、琵琶を—・めて」〈平家・五〉
しら‐むし【白虫】
シラミのこと。「ふところより—をとり出だして」〈続古事談・五〉
しら‐むし【白蒸(し)】
小豆(あずき)を加えないもち米だけの白いこわ飯。不祝儀用。
しら‐め【白目/白眼】
「しろめ(白目)」に同じ。「御目は—にて臥(ふ)し給へり」〈竹取〉
しら‐も【白藻】
オゴノリ科の紅藻。低潮線以下の岩上に生え、円柱状で長さ15〜30センチ、二また状に分かれ、枝には小さな枝がよく出る。寒天の原料とする。そうな。《季 春》
しら‐やき【白焼(き)】
1 魚などを、何もつけずに焼くこと。また、その焼いたもの。すやき。「うなぎの—」 2 魚などを焦げ目をつけずに焼くこと。また、その焼いたもの。 3 ⇒素焼き2
しら‐やま【白山】
「白山(はくさん)」の古称。[歌枕]「よそにのみ恋ひやわたらむ—の雪みるべくもあらぬわが身は」〈古今・離別〉