じゃ‐の‐すけ【蛇之助】
《「古事記」にある、須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐(やまた)の大蛇(おろち)に酒を飲ませて退治したという伝説から》大酒飲みのこと。「一谷(いちがい)の—さまというて…大上戸」〈浮・色三味線・四〉
じゃ‐の‐すし【蛇の鮨】
1 富山地方で作られていた松波鮨のこと。 2 ありそうもない珍奇なもののたとえ。「—、鬼の角細工、何をしたればとて売れまじき事にあらず」〈浮・永代蔵・二〉
じゃ‐の‐ひげ【蛇の鬚】
キジカクシ科の常緑多年草。葉は細長く、叢生(そうせい)する。初夏、葉の間から花茎を出し、淡紫色の小花をつけ、秋に青黒い実をつける。実はよく弾むので、弾み玉とよばれる。根の肥大部を漢方で麦門冬(ば...
蛇(じゃ)の道(みち)は蛇(へび)
同類のすることは、その方面の者にはすぐわかるというたとえ。 [補説]この句の場合、「蛇の道」を「へびの道」とは読まない。
じゃ‐の‐め【蛇の目】
1 ヘビの目。また、それに似た、意地悪く冷酷そうな目。 2 ヘビの目のように太い輪の形をした図形。また、その形の紋所の名。 3 「蛇の目傘」の略。 4 「蛇の目回し」の略。 5 「蛇の目の砂」の略。
じゃのめ‐がさ【蛇の目傘】
石突(いしづき)を中心に、中を白く周辺を黒・紺・赤などで太く輪状に塗って、蛇の目模様を表した紙製の雨傘。江戸時代から広く用いられた。蛇の目のからかさ。蛇の目。
じゃのめ‐そう【蛇の目草】
ハルシャギクの別名。
じゃのめ‐ちょう【蛇の目蝶】
1 ジャノメチョウ科の昆虫。黒褐色のチョウで、前翅(まえばね)に2個、後ろ翅に1個の眼状紋がある。草原にすみ、幼虫の食草はススキ・スズメノカタビラなど。 2 鱗翅(りんし)目ジャノメチョウ科の昆...
じゃのめ‐の‐すな【蛇の目の砂】
土俵の外側に、約20センチ幅で敷いた砂。踏み越しや踏み切りをわかりやすくするためのもの。蛇の目。
じゃのめ‐まわし【蛇の目回し】
劇場で、同心円の大小二つの回り舞台。また、その外周の部分だけを回すこと。幕末期に考案されたが、現在の歌舞伎劇場では用いない。蛇の目。