すり‐こ【磨り粉】
米をすり砕いて粉にしたもの。湯で溶いて、乳児に乳の代わりとして与えた。「夜ふけて、この子泣きやまねば…—に地黄煎(ぢわうせん)入れて焼(た)きかへし」〈浮・胸算用・三〉
すりこ‐ぎ【擂り粉木/摺り子木】
1 すり鉢で、物をするのに用いる棒。サンショウの木が良材とされる。れんぎ。あたりぎ。すりぎ。 2 《すりこぎは、使うに従って短くなるところから》少しも進歩せず、かえってだんだん退歩する人をあざけ...
擂(す)り粉木(こぎ)で芋(いも)を盛(も)る
「擂り粉木で腹を切る」に同じ。
擂(す)り粉木(こぎ)で腹(はら)を切(き)る
不可能なことのたとえ。連木(れんぎ)で腹を切る。杓子(しゃくし)で腹を切る。擂り粉木で芋を盛る。
すり‐こみ【刷(り)込み】
生まれたばかりの動物、特に鳥類で多くみられる一種の学習。目の前を動く物体を親として覚え込み、以後それに追従して、一生愛着を示す現象。動物学者ローレンツが初めて発表した。刻印づけ。インプリンティング。
すり‐こみ【摺り込み/摩り込み】
染料をすり込むこと。また、染料をすり込んであるもの。
すりこみ‐いでんし【刷(り)込み遺伝子】
父親または母親に由来する遺伝子のうち、どちらか一方の親から由来した時にのみ発現する遺伝子。このような発現機構を遺伝子刷り込みという。 [補説]一般的に多くの遺伝子は、どちらの親から由来するかに依...
すりこみ‐ぞめ【摺り込み染(め)】
布の上に型紙をのせ、その上から染料をつけた刷毛(はけ)で種々の色をすり込んで模様を染め出すこと。また、その染め出した布。摺り染め。
すり‐こ・む【刷(り)込む】
[動マ五(四)]同じ印刷面に刷って入れる。「名刺に肩書きを—・む」
すり‐こ・む【摺り込む/摩り込む】
[動マ五(四)] 1 こすってしみ込ませる。「傷口に薬を—・む」 2 すり砕いてまぜる。「味噌に木の芽を—・む」 3 へつらって取り入る。「教授に—・み身分ある人に電信求めて」〈蘆花・思出の記〉...