ち‐ご【稚児/児】
《「乳子(ちご)」の意》 1 ちのみご。赤ん坊。「—を背に負った親子三人連(づれ)の」〈花袋・田舎教師〉 2 幼い子。幼児。「其の時某(それがし)は尚(なお)八歳の—にして」〈竜渓・経国美談〉 ...
てき‐でん【嫡伝/的伝】
正統を受けつぐこと。直伝(じきでん)。「某(それがし)ことは雪舟の—として」〈浄・反魂香〉
とう【頭】
[名] 1 あたま。「黒き—かな、いかなる人の漆塗りけん」〈平家・一〉 2 集団の長。かしら。おさ。「右の—には造物所(つくもどころ)の別当」〈栄花・月の宴〉 3 「蔵人頭(くろうどのとう)」...
てん‐じょう【天上】
1 空の上。空。「—の星」 2 「天上界」に同じ。 3 天に昇ること。また、死ぬこと。昇天。「某(それがし)は雷であるが…只今落ちたが、何なりとも取り付く物があれば—すれども」〈虎明狂・雷〉 4...
と‐し‐て
[連語]《格助詞または断定の助動詞「たり」の連用形「と」に、サ変動詞「す」の連用形「し」、接続助詞「て」の付いたもの》 1 …の資格で。…の立場で。「公人—発言する」「親—当然のことをしたまでだ...
なにがし‐くれがし【某某】
[代]だれそれ。なにがしそれがし。「—と数へしは頭中将の随身、その小舎人童(こどねりわらは)をなむ、しるしに言ひ侍りし」〈源・夕顔〉
なに‐がし【某/何某】
[名]数量、特に、金銭の額があまり多くないことを漠然と表す。「—かの金を寄付する」
[代] 1 不定称の指示代名詞。人・事物・場所などについて名などがはっきりしないことを表し、あるいはそれを...
うし‐ばくろう【牛博労】
牛のよしあしを見分けたり、牛の売買を業としたりする人。「我ら親類あまた御ざあるが、何(いづれ)も色々の商売を仕るに、某(それがし)ばかり—を致すと申して」〈虎明狂・牛博労〉