こころ‐の‐はな【心の花】
1 変わりやすい心を、花の散りやすいことにたとえた語。あだ心。「うつろふ人の—になれにし年月を思へば」〈徒然・二六〉 2 美しい心を、花の美しさにたとえた語。「われも卑しき埋もれ木なれども、—の...
けいえい‐いちにょ【形影一如】
《物の形とその影が常に寄り添うところから》 1 心の善悪がその行いにあらわれることのたとえ。 2 夫婦が仲むつまじいことのたとえ。
け‐りょう【仮令】
《たとえば、たといの意の漢語「仮令」を音読みにした語》 [副] 1 たとえば。「—郭公(ほととぎす)などは、山野を尋ね歩きて聞く心を詠む」〈無名抄〉 2 たとい。かりに。「—仏といふは…と知り...
こい‐の‐たきのぼり【鯉の滝登り】
1 鯉が滝をのぼること。また、勢いのよいことのたとえ。 2 《黄河の上流にある滝、竜門を登ることのできた鯉は竜になるという「後漢書」党錮伝の故事から》立身出世することのたとえ。
螻蛄(けら)の水渡(みずわた)り
まねをしてもやり遂げられないことのたとえ。また、初めは熱心だが、途中でやめてしまうことのたとえ。おけらの水渡り。
こうつう‐じごく【交通地獄】
1 交通量が異常に多く、何かのはずみで簡単に事故が発生しそうな状態をたとえていう語。 2 交通渋滞や通勤・通学時間帯の電車のひどい混雑などをたとえていう語。
桂馬(けいま)の高上(たかあ)がり
《将棋で、桂馬が進みすぎると歩(ふ)に取られるところから》考えないままに飛び出すと、弱いはずのものにもしてやられることのたとえ。また、不相応の高い地位につくことのたとえ。
ごう‐か【業火】
1 悪業が身を滅ぼすことを火にたとえていう語。 2 地獄の罪人を苦しめる猛火。激しい炎や大火のたとえにもいう。「—の責め苦」
蝙蝠(こうもり)も鳥(とり)のうち
コウモリも飛ぶからには鳥の類である。つまらない者が、賢者の中に交じっていることのたとえ。また、取るに足りないものでも、仲間の一部であることのたとえ。
こころ‐の‐せき【心の関】
1 思いが通じないで滞ることを関所にたとえていう語。「憂き人の—にうちも寝で夢路をさへぞ許さざりける」〈新千載・恋二〉 2 心の中で念じてせき止めようとすることを関所にたとえていう語。「惜しめど...