ち‐わ【痴話】
愛しあう者どうしがたわむれてする話。むつごと。転じて、情事。
ち‐わ・う【幸ふ/護ふ】
[動ハ四]《「ち」は霊力の意》神が霊力を発揮して守ってくださる。「男神(ひこかみ)も許し給ひ女神(ひめかみ)も—・ひ給ひて」〈万・一七五三〉
血(ち)湧(わ)き肉(にく)躍(おど)る
勇ましくて興奮させられる。
ち‐わ・く【道分く】
[動カ四]押し分けて道を開く。「いつのちわきに—・きて」〈神代紀・下〉
ちわ‐ぐるい【痴話狂い】
情欲におぼれ、色事に夢中になること。
ちわ‐げんか【痴話喧嘩】
痴話から起こるたわいない喧嘩。
ちわ‐ごと【痴話言】
「痴話」に同じ。「ややともすれば—の」〈浄・油地獄〉
ち‐わた【血綿】
芝居の小道具の一。傷口から血が出たように見せるために使う赤く染めた綿。
ちわ‐ぶみ【痴話文】
恋心をしたためた手紙。恋文。艶書(えんしょ)。「博士論文よりは恋の—」〈魯庵・社会百面相〉
ちわ・る【痴話る】
[動ラ四]《名詞「ちわ」の動詞化》痴話にふける。「此処で楊貴妃と—・ったなぞとは玄宗めも中々味を遣(や)ったものかな」〈露伴・新浦島〉