しののめ【東雲】
夜が明けようとして東の空が明るくなってきたころ。あけがた。あけぼの。「—の空」
しと‐だち【章断ち】
死霊が家に戻ってきて入るのを防ぐため、出棺のあと門戸に注連縄(しめなわ)を引き渡すこと。また、その注連縄。
しなが‐どり【息長鳥】
[名]カイツブリの古名。 [枕] 1 雌雄が率(ゐ)る(相率いる)意から、「猪名(ゐな)」の「猪(ゐ)」にかかる。「大き海にあらしな吹きそ—猪名の湊に舟泊(は)つるまで」〈万・一一八九〉 2...
しどうほうがく【止動方角】
狂言。太郎冠者が、咳払(せきばら)いをすると暴れ、「止動方角」と唱えると鎮まる馬を借りてきて、わざと主人を落馬させる。
じはつてきたいしょうせい‐の‐やぶれ【自発的対称性の破れ】
素粒子物理学などで論じられる現象の一。自然は対称性をもつとされてきたが、それがおのずから破られる場合があることをいう。この現象により、ビッグバン後の宇宙の生成について、矛盾なく論証することができ...
しつ‐しつ【瑟瑟】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 風が寂しく吹くさま。「楓葉荻花(ふうようてきか)秋は—たる刀祢河(とねがわ)あたりの渡船で」〈荷風・濹東綺譚〉 2 波の立つさま。
しっそうしゃ【失踪者】
《原題、(ドイツ)Der Verschollene》カフカの長編小説。未完。第1章のみ「火夫(Der Heizer)」の題で1913年に発表された。著者没後、マックス=ブロートが遺稿を整理して1...
じばつ‐てき【自罰的】
[形動]⇒内罰的(ないばつてき)
しぶ‐かわ【渋皮】
1 樹木や果実の表皮の内側にある薄い皮。タンニンを含んでいて渋い。あまかわ。 2 あかじみてきたない肌。また、あか抜けのしない肌。しぶりかわ。
じだいやのにょうぼう【時代屋の女房】
村松友視の小説。骨董屋「時代屋」の主人である独身男と、そこにやってきた娘との人情話。昭和57年(1982)発表。同年、第87回直木賞受賞。昭和58年(1983)、森崎東監督により映画化。平成18...