さく‐て【作手】
平安時代、作人の耕作地に対する耕作権。鎌倉時代以後は作職(さくしき)・作手職・作人職などという。
さきくさ‐の【三枝の】
[枕]枝が三つに分かれているところから「三つ」に、また、3本のまん中という意で「なか」にかかる。「—中にを寝むと」〈万・九〇四〉 「—三つば四つばの中に殿づくりせりや」〈催馬楽・この殿は〉
さく‐の‐あぶみ【作の鐙】
《伊勢家の作になる鐙の意》伊勢貞継が大坪道禅の伝授を受けて作ったという、木に鉄を合わせた鐙。
さき‐みたま【幸御魂】
人を守り幸福を与えるという神霊。さちみたま。さきたま。「吾は是(これ)汝(いまし)が—奇魂(くしみたま)なり」〈神代紀・上〉
さが‐の‐だいねんぶつ【嵯峨の大念仏】
京都市嵯峨の清涼寺(釈迦(しゃか)堂)で、陰暦3月6日から15日までの10日間、人々が集まって念仏を唱えた行事。太鼓などを鳴らして「ははみた」と唱え、念仏後は仮面をかぶって町を歩く。弘安2年(1...
さかがみ‐まつり【逆髪祭】
陰暦9月24日、滋賀県大津市逢坂の蝉丸(せみまる)神社(関明神)で行われる祭礼。逢坂にあるから坂神の意であるが、古くから蝉丸の髪が逆立って生えていたという伝説があって、逆髪の名が生じた。
さかた‐でら【坂田寺】
奈良県高市郡明日香村にあった尼寺。継体天皇の時代に司馬達等(しばたつと)が結んだ草堂に始まるという。平安時代には金剛寺とも称したが、のち衰亡。
さが‐ぎれ【嵯峨切】
名物切の一。金襴(きんらん)で、もと嵯峨の清涼寺の戸帳に用いられていたため、この名で呼ばれたという。藍色地に桐(きり)・唐草文のものと、緋色地で雲に宝尽くしのものとがある。
さか‐て【逆手】
《普通とは逆にした手の使い方の意》 1 ㋐刃物の柄を、親指が柄の端、小指が刃の方になるように握ること。切腹するときの短刀の持ち方。 ㋑器械体操で、鉄棒などを、手のひらを手前に向けて下から握る握り...
さが‐にしき【佐賀錦】
縦糸に金銀箔を紙にはって細く切ったもの、横糸に多彩な絹糸を用いて、幾何学模様や絵模様を織り出した手織りの錦織物。江戸中期、佐賀鹿島藩の鍋島家9代夫人の創案という。紙入れ・ハンドバッグなどに用いる。