くち‐い・る【口入る】
[動ラ下二] 1 口出しをする。「ともかくも—・るべきことならず」〈源・夕霧〉 2 周旋する。仲立ちをする。「しりにこのことに—・れたる人と乗せてやりつ」〈かげろふ・下〉
かたち‐ばかり【形許り】
内容はともかく、体裁だけは整っていること。しるしばかり。かたばかり。「—の祝言(しゅうげん)を挙げる」
しら‐ず【知らず/不知】
[連語] 1 (「…はしらず」の形で)問題にしないでおく、さておいてなどの意を表す。「明日は—、ともかく今日のことを考えよう」 2 (他の語の下に付いて)気にしないさま、それがないと思えるさまを...
かかり‐どころ【掛かり所】
頼りとするところ。頼みどころ。「ともかくもいふ言の葉の見えぬかな何(いづ)らは露の—は」〈後撰・恋二〉
うち‐はぶ・く【打ち羽振く】
[動カ四]羽ばたく。「—・き鶏(とり)は鳴くともかくばかり降り敷く雪に君いまさめやも」〈万・四二三三〉
かく【斯く】
[副] 1 話し手が身近なこととして事態をとらえていう。このように。こう。「この家のあるじは—いう私だ」 2 前文の内容をさして、あるいは具体的な内容を省略していう。このように。こう。「—も盛大...
かく‐べつ【格別/各別】
[名・形動] 1 普通の場合とは程度・事柄が違っていること。また、そのさま。格段の違いがあるさま。特別。「—な(の)努力」「—にひいきする」「冬の夜の鍋の味は—だ」 2 それぞれ別であること。...
かく‐ながら【斯くながら】
[連語]《副詞「かく」+接続助詞「ながら」》この状態のままで。「—、ともかくもならむを御覧じはてむ」〈源・桐壺〉
じ‐しょう【自称】
[名](スル) 1 自分から名のること。真偽はともかく、名前・職業・肩書などを自分で称すること。「流行作家を—する男」 2 人称の一。一人称。 3 自分で自分を褒めること。「我より外に心も剛に案...
しれじれ・し【痴れ痴れし】
[形シク] 1 いかにもばかげている。愚かしい。「かう世づかぬまで—・しきうしろやすさなども」〈源・夕霧〉 2 そらとぼけている。そらぞらしい。しらじらしい。「ともかくも言はで、—・しう笑みて走...