なお【直】
[形動ナリ]まっすぐで、曲折のないさま。→直直(なおなお) →真直(まなお) [副] 1 取り立てて言うべき事もないさま。ありきたりに。「天の下の色好みの歌にては、—ぞありける」〈伊勢・三九...
なお【猶/尚】
[副] 1 以前の状態がそのまま続いているさま。相変わらず。やはり。まだ。「今も—健在だ」「昼—暗い」 2 状態や程度がいちだんと進むさま。さらに。もっと。いっそう。「君が来てくれれば—都合が...
猶(なお)あら◦じ
このままでは終わらすまい。このままでは済まされない。「うち嘆きて—◦じに弘徽殿の細殿に立ち寄り給へれば」〈源・花宴〉
なおえ‐じょう【直江状】
直江兼続が慶長5年(1600)、徳川家康に重用されていた僧西笑承兌(さいしょうじょうたい)に送った書簡。上杉家への上洛勧告に対する返書で、挑発的な内容であったことから家康の怒りを買い、上杉の領地...
なおえつ【直江津】
新潟県上越市の地名。旧直江津市。日本海に面し、古くからの交通の要地。戦国時代には上杉氏の春日山城の城下町、江戸時代には高田の外港として発展。現在は工業が盛ん。
なおえ‐ばん【直江版】
直江兼続が慶長12年(1607)に刊行した「文選(もんぜん)」のこと。南宋の「五臣注文選」に唐代の「李善注文選」を加えて「六臣注」としたもの。日本で初めて銅活字が用いられたといわれる。
なお‐かし【猶かし】
[副]《「かし」は強めを表す助詞》なおさら。ますます。いっそう。「未来は—覚束なや」〈浄・今宮の心中〉
なお‐かつ【尚且つ】
[副] 1 その上さらに。その上また。「美しく、—頭がよい」 2 それでもまだ。それでもやはり。「失敗しても—挑戦する」
なお‐がき【尚書き/猶書き】
「なお」の語を書き出しにして、前文の内容などについての説明・条件・例外などを書き添えた文。「主文の末尾に—を付けて説明する」
なおき【直木】
姓氏の一。 [補説]「直木」姓の人物直木三十五(なおきさんじゅうご)直木松太郎(なおきまつたろう)