なきり‐すげ【菜切菅】
カヤツリグサ科の多年草。林下に群がり生え、高さ30〜60センチ。葉は細長く、秋、穂をまばらにつける。
なきり‐ぼうちょう【菜切(り)包丁】
野菜などを切るのに用いる、刃が薄くて幅が広く、先のとがっていない包丁。菜刀(ながたな)。なっきりぼうちょう。
なき‐りゅう【鳴(き)竜】
天井や床、平行な壁の間などで手をたたくと、多重反響現象によって、特有の残響が聞こえるもの。天井に竜を描いた日光輪王寺薬師堂などが有名なところから、この現象一般をいう。
なき‐わ【泣き輪】
《はめるのに泣きたいほど苦労するところから》桶や樽のいちばん底にはめる、たが。「鮎のすし桶—が切れて」〈胆大小心録〉
なき‐わかれ【泣(き)別れ】
[名](スル) 1 泣き泣き別れること。嘆き悲しみながら別れること。「父親と—する」 2 俗に、一緒にしておくべきものが別れ別れになること。「首と胴が—になる」 3 印刷組版で、一つの見出し・単...
なき‐わか・れる【泣(き)別れる】
[動ラ下一][文]なきわか・る[ラ下二]泣きながら別れる。泣く泣く別れる。「恋人と—・れる」
なき‐わた・る【鳴(き)渡る】
[動ラ五(四)]鳥などが鳴きながら飛んでゆく。「雁が—・る」「暁の潮満ち来れば葦辺には鶴(たづ)—・る」〈万・三六二七〉
なき‐わ・ぶ【泣き侘ぶ】
[動バ上二]わびしがって泣く。思い悩んで泣く。「我のみや世をうぐひすと—・びむ人の心の花と散りなば」〈古今・恋五〉
なき‐わめ・く【泣き喚く】
[動カ五(四)]わめきながら泣く。泣き叫ぶ。「だだをこねて—・く」
なきわらい【NAKIWARAI】
土岐哀果(土岐善麿の号)の第1歌集。明治43年(1910)刊行。ローマ字の3行書きによる実験的歌集で、朝日新聞に石川啄木による批評が掲載されるなど、注目を集めた。