なま‐だね【生種】
蚕の不越年卵のこと。産卵後、休眠することなく発育を続け、短期間で孵化(ふか)する。
なま‐こざか・し【生小賢し】
[形シク]どことなく利口ぶっている。生意気である。「—・しきさかしらの出で来るこそ」〈沙石集・四〉
なまじ【憖】
《「なまじい」の音変化》 [形動][文][ナリ]完全ではなく中途半端であるさま。いいかげん。なまじっか。「—なことでは承知しまい」 [副] 1 無理にしようとするさま。しなければよかったのに...
なま‐こころぐる・し【生心苦し】
[形シク]なんとなく心配である。「六条院は—・しう、さまざまおぼし乱る」〈源・若菜上〉
なま‐くる・し【生苦し】
[形シク]なんとなく迷惑である。少し困る。「心安くならひ給へる有様の、所狭(せ)からむ事を、—・しくおぼすに」〈源・宿木〉
なまけ‐ぐせ【怠け癖】
しなくてはならないことを怠ける習慣。「—を直す」
なま‐けやけ・し【生けやけし】
[形ク]なんとなく煩わしい。「—・しとは見給へど」〈源・夕霧〉
なま‐こい・し【生恋し】
[形シク]なんとなく恋しい。「京さへ—・しき旅のほど」〈大和・附一〉
なぐさ・む【慰む】
[動マ五(四)] 1 そのことで、一時気持ちが晴れ晴れする。気がまぎれる。なごむ。「心—・む話」 2 ㋐もてあそんで楽しむ。慰み者にする。「さんざ—・んで捨てる」 ㋑気をまぎらす。心を楽しませ...
な・く【泣く/鳴く/啼く】
[動カ五(四)] 1 (泣く) ㋐悲しみ・苦しみ・喜びや痛さなどをおさえることができず、声をあげたり、涙を出したりする。「うれし泣きに—・く」「大声をあげて—・く」「話に感動して—・く」 ㋑身に...