すす‐ば・む【煤ばむ】
[動マ五(四)]すすで黒くなる。すすける。「壁が—・んでいる」
せば・む【狭む】
[動マ下二]「せばめる」の文語形。
あせ‐ば・む【汗ばむ】
[動マ五(四)]汗がにじみ出てからだがじっとりする。「—・むほどの陽気」「—・んだ額」《季 夏》「ほのかなる少女の髭(ひげ)の—・める/誓子」
そば・む【側む】
《名詞「そば(側)」の動詞化》 [動マ四] 1 横を向く。わきを向く。「尼君を恥ぢらひて、—・みたるかたはらめ」〈源・宿木〉 2 片隅に寄る。横に寄る。「恥ぢしらひて遠く—・みて居たれば」〈今...
ひき‐そば・む【引き側む】
[動マ四]手元に引き寄せて、見られないように隠す。「御後見(うしろみ)どもの、—・みつつ持て参る御文どもを」〈源・藤袴〉 [動マ下二]に同じ。「几帳を簾のつまより少し押し出でて、裾を—・め...
ち‐ば・む【血ばむ】
[動マ五(四)]血がにじむ。「ガーゼが—・む」
つば・む
[動マ下二]物事をひとつにまとめる。特に、金銭を合算する。「そこらを丁度千両に—・め」〈浮・曲三味線・三〉
にば・む【鈍む】
[動マ四]鈍色(にびいろ)になる。薄墨色に染まる。「紫の—・める紙に」〈源・葵〉
はば・む【阻む/沮む】
[動マ五(四)] 1 進もうとするのをさまたげる。防ぎとめる。また、こばむ。「前進を—・む」「連勝を—・む」 2 気持ちがくじける。ひるむ。「勇毅にして—・まず、労苦して倦まず」〈中村訳・西国...
なま‐ば・む【生ばむ】
[動マ四]なんとなく怪しく見える。どことなくうさんくさい。「用心の最中、—・うたる人の疲れ乞ひするは、夜討ち強盗の案内見る者か」〈太平記・三三〉