顰(ひそ)みに倣(なら)・う
《「荘子」天運から》善し悪しも考えずに、やたらに人のまねをする。また、他人にならって物事をするのを謙遜していう言葉。「先人の—・う」→西施(せいし)の顰みに倣う [補説]「顰みに習う」と書くのは誤り。
ひそみ‐ね【潜み音】
ひそんだ声。ひそかな鳴き声。しのびね。「夕しぐれ蟇(がま)—に愁ふかな」〈蕪村句集〉
ひそ・む【潜む】
[動マ五(四)] 1 ひそかに隠れる。隠れて静かにする。「昆虫が物陰に—・む」 2 内部に隠れて外に現れない状態にある。潜在する。「胸の奥に—・む熱い情熱」「事件の陰に大きな犯罪が—・む」 ...
ひそ・む【顰む/嚬む】
[動マ四] 1 口などがゆがむ。「口—・むも知らず」〈宇津保・忠こそ〉 2 べそをかく。泣き顔になる。「背きぬる世の去りがたきやうに、自ら—・み御覧ぜられ給ふ」〈源・夕顔〉 [動マ下二]「ひ...
ひそ‐めき【密めき】
小声で話すこと。ささやき。
ひそ‐め・く【密めく】
[動カ五(四)] 1 ひそひそと話す。ささやく。「—・くような話し方」 2 ひそかに物事をする。「其の夜、兵衛の佐の許に—・く事ありと聞きて」〈延慶本平家・二末〉
ひそ・める【潜める】
[動マ下一][文]ひそ・む[マ下二] 1 身を隠す。「暗やみに身を—・める」 2 音・声などが出ないようにする。「声を—・めて話す」 3 静かになって目立たなくなる。「鳴りを—・める」
ひそ・める【顰める/嚬める】
[動マ下一][文]ひそ・む[マ下二]不快や不満などのために、眉のあたりにしわを寄せる。顔をしかめる。「マナーの悪さに眉を—・める」
ひそ‐やか【密やか】
[形動][文][ナリ] 1 ひっそりとしているさま。もの静かなさま。「—に夜の雨が降る」 2 人に知られないようにそっと行うさま。「—な楽しみ」「—に泣く」 3 物の乏しいさま。「—な身代(しん...
ひ‐そん【干損/日損】
日照りのために田畑が乾いて損害を受けること。旱損(かんそん)。「今から—も水損もいかぬやうにして下され」〈続狂言記・針立雷〉