えたり‐おう【得たりおう】
[連語]「得たりやおう」に同じ。「打たれてちっとひるむところに、太刀を捨てて、—とて組んだりけり」〈平家・五〉
えたり‐や‐おう【得たりやおう】
[連語]《「や」は間投助詞、「おう」は感動詞》うまく仕留めたとき、また、それ来たと応戦するときに発する語。えたりおう。「ひるむところを—とて十騎の兵轡(くつわ)をならべて懸けたりければ」〈古活字...
えび‐も【海老藻/蝦藻】
ヒルムシロ科の多年草。池や流水中に群生。全体に緑褐色で、葉は細長く、縁が波状に縮れる。初夏、水中で、淡黄褐色の小花を穂状につける。
おくれ【遅れ/後れ】
1 他よりあとになること。他に劣ること。負けること。「流行—」 2 予定された進度、決められた時刻・期限などよりおくれること。おそくなること。また、その度合い。「仕事の—を取り戻す」「列車の—が...
おじけ‐づ・く【怖気付く】
[動カ五(四)]恐ろしいという気持ちになる。恐怖心がわいて、ひるむ。「怪しい物音に—・く」
かま・す【噛ます/咬ます/嚼ます】
[動サ五(四)] 1 歯の間に押し込んで、かむようにさせる。「猿ぐつわを—・す」 2 物と物との間にきっちりと差し込む。「楔(くさび)を—・す」 3 相手がひるむように衝撃を与える動作・言葉を加...
き‐おくれ【気後れ】
[名](スル)相手の勢いやその場の雰囲気などに押されて、心がひるむこと。気おじ。「人前だと—して話ができない」
きょう【怯】
[音]キョウ(ケフ)(漢) [訓]おびえる ひるむ 臆病で心がしりごみする。「怯弱・怯懦(きょうだ)/卑怯」
心(こころ)後(おく)・る
1 思慮が足りない。気がきかない。「かくまで—・れ、思ひやりなき事し出で給ふべしとは」〈狭衣・三〉 2 心がひるむ。気おくれする。「あやしく—・れても進み出でつる涙かな」〈源・梅枝〉
こころ‐おくれ【心後れ】
1 気がひるむこと。気後れ。「すこし—がしたが、努めて気を励まして」〈近松秋江・疑惑〉 2 気がきかないこと。愚かであること。「—にして出で仕へ、無智にして大才に交はり」〈徒然・一三四〉