もち‐つつじ【黐躑躅】
1 ツツジ科の常緑低木。低山地に自生。葉は楕円形で質が薄い。春、紅紫色の漏斗状の花を開き、花びら上面に濃紅色の斑点がある。萼(がく)や花柄には腺毛が多く、粘る。ねばつつじ。 2 襲(かさね)の色...
もみじ‐はぐま【紅葉羽熊】
キク科の多年草。深山の林下に生え、高さ40〜80センチ。茎は直立し、葉は手のひら状にやや浅く裂けている。夏、花びらが白く細長い花を穂状につける。
むげつけ‐な・い
[形][文]むげつけな・し[ク]《中世・近世語》「むげちない」に同じ。「どこの国にか—・い、帷子(かたびら)一つで追ひ出し」〈浮・乙女織〉
もろこし‐そう【唐土草】
サクラソウ科の多年草。暖地の山地や海岸付近に自生。高さ20〜50センチ。葉は両端がとがり、互生する。初夏、黄色い花を下向きに開く。花びらは深く5裂している。実は球形で灰白色。やまくねんぼ。
むゆう‐じゅ【無憂樹】
マメ科の常緑高木。インドなどに産する。葉は羽状複葉で、若葉は紅色。4枚の萼(がく)が花びら状をし、黄から橙・赤色に変わる。摩耶夫人(まやぶにん)が藍毘尼園(らんびにおん)のこの樹下で釈迦を安産し...
む‐けい【無形】
[名・形動]形として現れないこと。また、そのものや、そのさま。「有形—」⇔有形。「—なる情緒をしもいとつまびらかに写せしゆえなり」〈逍遥・小説神髄〉
みすみ‐そう【三角草】
キンポウゲ科の多年草。山地の日陰に生え、高さ5〜10センチ。葉は根元から出て柄が長く、葉身は三つに裂けていてスハマソウに似るが、先端はとがる。早春、白い花びら状の萼(がく)をもつ花を開く。ゆきわ...
みつ‐がしわ【三柏/三槲】
1 ミツガシワ科の多年生の水草。山地の湿原に自生。太い根茎が横にはい、葉は3枚の小葉からなる複葉で厚く、柄が長い。夏、葉の間から約30センチの花茎を伸ばし、白い花を総状につける。花びらは五つに裂...
みぞ‐かくし【溝隠】
キキョウ科の多年草。田のあぜなどに生え、高さ約20センチ。茎は地をはって広がり、葉は小さい狭楕円形で互生する。6〜10月、紅紫色を帯びた白い小花が咲く。花びらは唇形であるが、5裂する。あぜむしろ。
みて‐くれ【見て呉れ】
《「これを見てくれ」と見せびらかす意から》 1 みかけ。外見。外観。体裁。「—のいい家具」「—ばかりで、中身はひどい」 2 他人の目につくような言動・服装。「世に—をなす人、その世にはいと多かり...