はせ‐つ・く【馳せ着く】
[動カ四]走って着く。馬を走らせて到着する。「狐を捕へたる所に—・きたれば」〈今昔・二六・一七〉
[動カ下二]「はせつける」の文語形。
ひき‐たが・う【引き違ふ】
[動ハ下二] 1 方向を変える。「あやめ草—・へたる袂には昔を恋ふる音(ね)ぞかかりける」〈新古今・哀傷〉 2 今までとはすっかり変える。「うつし心をば—・へ、たとしへなくよろづ忘るるにも」〈紫...
ひき‐は・る【引き張る】
[動ラ四] 1 無理に連れて行く。ひっぱる。「そばへたる小舎人童などに—・られて泣くもをかし」〈枕・三九〉 2 強く引いて張る。ひっぱる。「弓ヲヒサシク—・ッテ」〈日葡〉
ふり‐まが・う【降り紛ふ】
[動ハ四]区別がつかないほど入りまじって降る。「秋深くなりにけらしな鈴鹿山紅葉は雨と—・ひつつ」〈新勅撰・雑四〉
[動ハ下二]入りまじって降って区別がつかないようにする。「花残るころにや分か...
へたれ
俗に、弱々しく気力にとぼしいさま。また、そのような人。 [補説]語源については、動詞「へたる」の変形、「屁垂れ」の意など諸説ある。
また‐ぶり【杈椏】
叉(また)になった木の枝。「—に、山橘(やまたちばな)つくりてつらぬき添へたる枝に」〈源・浮舟〉
まもら・う【守らふ】
[動ハ四]《動詞「まもる」の未然形+上代の反復継続の助動詞「ふ」から》じっと見つめている。見守りつづける。「伊那佐の山の木の間よもい行き—・ひ戦へば」〈記・中・歌謡〉
[動ハ下二] 1 見つ...
みせ‐ぜい【見せ勢】
敵を欺くための見せかけの軍勢。「四条中納言隆資卿の偽って控へたる—に対して」〈太平記・二六〉
ゆき‐もよ【雪もよ】
雪の降っている最中。「草も木もふりまがへたる—に春待つ梅の花の香ぞする」〈新古今・冬〉