や‐め【矢目】
1 矢の当たった所。矢を受けたあと。矢傷。「鎧(よろひ)に立ったる—を数へたりければ六十三」〈平家・四〉 2 矢を射るときの目標。「—近にひゃうど射るならば」〈義経記・四〉
ゆき‐もよ【雪もよ】
雪の降っている最中。「草も木もふりまがへたる—に春待つ梅の花の香ぞする」〈新古今・冬〉
ゆや‐じょうるり【湯屋浄瑠璃】
銭湯で浴客が浄瑠璃を語ること。また、その浄瑠璃。声が響いて実際よりうまく聞こえるところから、銭湯ぐらいでしか通用しないへたな芸にもいう。「されども—の三の切りかたりなり」〈滑・浮世風呂・前〉
ゆら・う【緩ふ】
[動ハ下二] 1 一つところにとどまる。「後陣はいまだ興福寺の南大門に—・へたり」〈平家・四〉 2 進行することをとどめる。ひかえとどめる。「しばらく神輿(しんよ)を—・へたり」〈盛衰記・四〉
よこ‐ずき【横好き】
じょうずでもないのに、むやみに好むこと。「下手(へた)の—」
わらべ‐な【童名】
「わらわな(童名)」に同じ。「梅がえが幼名と、松山が—を取り違へた」〈浮・名代紙衣〉
悪(わる)くすると
悪いほうの結果になると。へたをすると。「—もう会えないかも知れない」
わる‐じゃれ【悪洒落/悪戯】
1 たちの悪いいたずら。悪ふざけ。 2 へたなしゃれ。だじゃれ。