く‐はい【狗吠】
1 犬がほえること。また、その声。「—夜を警(いまし)めて譙楼(しょうろう)午を報す」〈織田訳・花柳春話〉 2 《「史記」淮陰侯伝から。犬が飼い主以外にはほえるところから》主人にだけ仕えること。
うそ‐ぶ・く【嘯く】
[動カ五(四)]《「嘯(うそ)吹く」が原義》 1 とぼけて知らないふりをする。「そんなことがあったかね、と平気な顔で—・く」 2 偉そうに大きなことを言う。豪語する。「絶対に優勝してみせる、と—...
わん‐わん
[副] 1 犬の鳴く声を表す語。「—(と)ほえる」 2 大声をあげて泣くさま。「大の男が—(と)泣く」 3 大きな音や声が響くさま。「歓声が場内に—(と)響く」
[名]犬をいう幼児語。
きゃん‐きゃん
[副] 1 犬が、かん高い声で鳴くさま。「子犬が—(と)ほえる」 2 かん高い声で不平や文句などを言いたてるさま。「—(と)けんかする」
けん‐ばい【犬吠】
犬がほえること。また、その声。「絶えて鶏鳴—を聞かず」〈織田訳・花柳春話〉
うめき‐ごえ【呻き声】
1 苦しみや痛みなどのために出す低い声。 2 動物が威嚇(いかく)などのためにほえる声。
しょう【嘯】
[音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]うそぶく 1 口をすぼめて声を出す。うそぶく。「嘯風/吟嘯・長嘯」 2 ほえる。うなる。「海嘯・虎嘯(こしょう)」
うなり‐ごえ【唸り声】
1 力を入れたり、苦しかったり、感心したりしたときなどに出す低い声。獣のほえる声についてもいう。うめき声。 2 低く長く続く音。機械や楽器などの音、虫の羽音などにいう。 3 謡曲・浪曲・浄瑠璃な...
こ‐しょう【虎嘯】
[名](スル)虎がほえること。英雄・豪傑が世に出て活躍することのたとえ。「雄風の遥かに—して嶺松に抵(あた)る」〈菊亭香水・世路日記〉
蜀犬(しょっけん)日(ひ)に吠(ほ)ゆ
《蜀は山地で雨の降ることが多く、太陽の出ている時間は少ないので、日が出ると犬が怪しんでほえるという柳宗元の「答韋中立論師道書」によることわざから》無知のために、あたりまえのことに疑いを抱くたとえ...