恰(あたか)もよし
ちょうどよいことには。まことにぐあいよいことには。「—、山手に寄った家の若い者が五六人、駈けつけて来た」〈蘆花・自然と人生〉
あな‐に
[感]強い感動を表す語。ああ、まことに。「桜の花のにほひはも—」〈万・一四二九〉
アーメン【amen/(ヘブライ)'āmēn】
[感]キリスト教で、祈り・賛美歌などの最後に唱える言葉。まことに、確かに、そうなりますように、の意。エイメン。
いのち‐しょうぶ【命勝負】
命がけの勝負。「まことに大剛(だいかう)の、痴(をこ)の者なり。—しては損なり」〈曽我・四〉
いやしく‐も【苟も】
[副]《形容詞「いやし」の連用形+係助詞「も」から》 1 仮にも。かりそめにも。「—人の上に立つ者のすべきことではない」 2 もしも。万一。「—これが事実なら、早急に対処すべきだ」 3 (あとに...
いろ‐ざし【色差(し)】
《「いろさし」とも》 1 色をつけること。彩色。着色。 2 顔などの色つや。色のぐあい。「御—まことにめでたく御心地よげに見えさせ給ひけるが」〈沙石集・一〉
いん【允】
[人名用漢字] [音]イン(呉)(漢) [訓]ゆるす じょう 1 認めて許す。「允可・允許/承允」 2 まことに。「允文允武」 [名のり]あえ・おか・こと・さね・すけ・ただ・ちか・のぶ・まこと・...
おあいにく‐さま【御生憎様】
[形動]《「生憎(あいにく)」を丁寧にいう語》相手の希望に応じられず申し訳ないという気持ちを表す語。皮肉の気持ちを込めていうこともある。「まことに—なことですが、主人は出かけております」「—、た...
おぎろ【賾ろ】
[名・形動ナリ] 1 広大・深遠であること。また、そのさま。「丈六の仏を造りたてまつる功徳(のりのわざ)—なり」〈欽明紀〉 2 程度のはなはだしいこと。また、そのさま。「事の—まことに思ひ切った...
おと‐な・う
[動ワ五(ハ四)]《「なう」は接尾語。2が原義》 1 来訪を告げる。訪れる。「『ハンスルが家はここなりや』と—・えば」〈鴎外・うたかたの記〉 2 音を立てる。「木の葉に埋もるる懸樋(かけひ)の雫...