えん‐しょう【厭勝】
まじない。また、まじないによって、他人を屈服させること。
じゅ【呪】
[常用漢字] [音]ジュ(慣) [訓]のろう まじなう まじない 1 のろう。のろい。「呪詛(じゅそ)」 2 まじなう。まじない。「呪術・呪文(じゅもん)」 [補説]「咒」は異体字。
ふ‐こ【巫蠱】
巫女(みこ)やまじない師。また、まじないで、人をのろうこと。「—神仏に惑溺し」〈福沢・学問のすゝめ〉
ささ‐の‐さいぞう【笹の才蔵】
1 福岡県博多と宮崎県宮崎市佐土原で、疱瘡(ほうそう)よけのまじないとして作る、猿の裃(かみしも)・袴(はかま)姿の土偶。 2 壱岐(いき)で、疫病よけのまじないに門口に貼るお札。笹をかついだ男...
くわ‐ばら【桑原】
1 桑を植えた広い畑。桑田。 2 (「くわばら、くわばら」の形で、感動詞的に) ㋐落雷を防ぐために唱えるまじない。 ㋑嫌なことや災難を避けようとして唱えるまじない。 [補説]死後に雷神となったと...
やくびょう‐よけ【疫病除け】
疫病にかからないようにまじないなどをすること。また、そのまじない。
あま‐の‐さかて【天の逆手】
まじないをするときに、普通とは違った打ち方をする柏手(かしわで)。具体的な打ち方は未詳。「—を打ちてなむ呪(のろ)ひ居(を)るなる」〈伊勢・九六〉
よけ‐の‐うた【除けの歌】
虫よけのまじないの歌。4月8日の灌仏会(かんぶつえ)の日、甘茶で墨をすって守り札に「千早ぶる卯月(うづき)八日は吉日よかみさけ虫を成敗ぞする」という歌などを書き、台所や便所などに逆さにはった。→...
昆布(こんぶ)に針(はり)刺(さ)・す
人をのろうまじないとして、コンブに針を刺し、井戸の中に投げ入れたり、木に打ちつけたりする。「お家主殿の井戸替へ…、—・したるもあらはれしが」〈浮・五人女・二〉
こしき‐おとし【甑落(と)し】
《「甑」と「腰気(こしき)」とが同音であるところからという》天皇家や公家で、安産のまじないとして、御殿の棟から甑を庭に落とすこと。男子のときは南へ、女子のときは北へ落とすという。