こまひき‐ぜに【駒牽き銭】
人が駒を引いていく図柄の絵銭(えぜに)。江戸時代に民間で作られたもの。金のたまるまじないとして財布に入れ、または銭差10文ごとに1枚ずつ挟んだという。こまひきせん。
こう‐しん【降神】
祈祷(きとう)やまじないによって神を招き寄せること。かみおろし。
ささら‐さんぱち【簓三八】
疫病や疱瘡(ほうそう)よけに板や紙に書いて門戸に貼りつけたまじないの文句。簓三八孫。簓三八宿。簓三助。
こい‐むすび【恋結び】
恋人とのつながりが絶えてしまわないように、神に祈ってひもなどを結ぶまじない。「白栲(しろたへ)のわが紐の緒の絶えぬ間に—せむ逢はむ日までに」〈万・二八五四〉
こうし‐いわい【格子祝ひ】
近世、大坂の遊里で、客のつかない遊女たちが、客がつくまじないとして近辺を散歩すること。「あんまり余所が賑(にぎ)やかさに、—に出ました」〈浄・重井筒〉
さく‐べい【索餅】
小麦粉と米粉を練り縄のように細長くねじって作った唐菓子の一種。昔、宮中で七夕の節句に瘧(おこり)よけのまじないとして奉り、また、節会(せちえ)のときの御膳にものせた。むぎなわ。
痺(しび)れ京(きょう)へ上(のぼ)れ
しびれがきれたとき、それをなおそうとして唱えるまじない。
けいやく‐おや【契約親】
親の年まわりがよくないことや子供のからだが弱いことなどの悪条件を断ち切るまじないとして立てる仮親。替え親。
じゅ‐ごん【呪禁】
まじないを唱えて物の怪(け)などの災いをはらうこと。
じゅうじ‐もち【十字餅】
《「十」の字を、災いを除き幸いを招くまじないとして、祝儀の贈り物の蒸し餅の上に紅色で書くところから》蒸し餅・まんじゅうの異称。