まつら【松浦】
佐賀県と長崎県の北部、松浦(まつうら)地方の古称。末羅。末盧。
まつら【松浦】
姓氏の一。 [補説]「松浦」姓の人物松浦鎮信(まつらしげのぶ)松浦静山(まつらせいざん)
まつら・う【服ふ/順ふ】
[連語]《動詞「まつ(奉)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》従う。服従する。「這ふ虫も大君に—・ふ」〈雄略紀・歌謡〉
まつら‐がた【松浦潟】
「まつうらがた」に同じ。
まつら‐とう【松浦党】
中世、松浦地方に割拠し、九州北西部に勢力をもった武士団。平安時代以来、嵯峨源氏の子孫を称する一族が土着し、南北朝時代以降は同族団的結合を強め、異姓の諸氏も組み入れた。
まつらのみやものがたり【松浦宮物語】
鎌倉初期の物語。3巻。作者は藤原定家とされるが未詳。12世紀末の成立か。弁少将橘氏忠が恋人と別れて唐に渡り、皇帝の妹や后などと契りを交わすという伝奇的、幻想的な物語。
まつら‐ぶね【松浦船】
松浦地方でつくった船。「さ夜ふけて堀江漕ぐなる—梶の音高し水脈(みを)速みかも」〈万・一一四三〉